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TN side
「…チタ、部屋で休んでてもいい…？」
TN「連れてく。ヒトリで歩く、怖い」
「ん… ありがと…」
火照った頬。細くて滑らかな首筋。
ボクを見つめる、熱っぽい瞳。
この肩にかかる、長くてしなやかな指。
車酔いをしたのだろうか、さっきよりも口調はおっとりと、その足取りはふらふらと、目はとろんとしていた。
二つの心配がボクの中に湧き起こる。
一つは、単純にその体調が心配ってこと。
もう一つは、
…ほんっと、自分の魅力にもっと気付いてってこと。
じゃないと常にボクが付いて回って、オトコたち払いのけなきゃいけなくなるじゃん。てか、ホントは既にそうしたいくらいなんだってば。
ボクの肩に半ば抱きつくような形になりながら、Aは寝室へと歩いていく。
辿り着いた真っ暗な部屋に脚を踏み入れれば、ほんの少し甘い香りがボクの鼻腔をくすぐった。
…久々に足を踏み入れたな。Aの寝室なんて、滅多に入ること無いから。
彼女がナイトテーブルのライトを点けると、甘美でどこか雰囲気のあるオレンジの光が、ぼうっと部屋を静かに照らす。
リングを外して、ピアスを外して。
些細な仕草にちらつくのは、
その横顔、長い睫毛、透き通るような肌、
プラチナゴールドのジュエリーが輝く鎖骨。
それは単なる一瞬のはずなのに、永遠に価値を語られる絵画のように、美しい。
彼女が見せる不意の女性的な仕草は、目が肥えてるって自負してるボクでもうっとりさせるほどに魅惑的だ。
…これだから、キミのトリコになることをやめられないんだよ。
あんまり見つめていると熱が出そうだ。
…酔ってるAは、色んな意味で危ういから。
ボクはたまらず目を逸らして、それでもなんともない風を装いながら部屋を見渡してみる。
ウォールシェルフにはドライフラワー、世界各国のアンティークな小物たちが並んで、棚の上には…
……え、ほんとに？
思わずそれを手に取ってしまった。
TN「…まだ、吸ってたの？」
「え…？ああ… お酒、飲んだ時だけ。もうほとんど吸ってないよ。でも丁度よかった、一本ちょうだい」
ピアススタンドの隣に置いてあった、灰皿と煙草とジッポー。
…昔と同じ銘柄だ。
ブラックストーンズチェリー。
隣に置いてあったジッポーも、Vivienne Westwood。昔使ってたやつのまま。
まだ、辞めてなかったんだ。知らなかった。
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れいら(プロフ) - 黒雷丸さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです…！（ ; ; ）マフィアゲーム私も書きたいと思っていたのでリクエスト頂けてとっても嬉しいです!!!ぜひ書かせて頂きます(^^)本当に励みになる応援のお言葉を沢山ありがとうござます…！！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年6月20日 0時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒雷丸(プロフ) - 第1話から一気見しました！最高でした…！！これからも楽しみにしてます！あの、次のリクエストに空きがあったらで良いのですが、127のマフィアゲームに女王様が参加してるのが見たいです！！リクエスト消化してからで構いませんので！！てよよ、ユタとのケミ最高です！ (2021年6月19日 13時) (レス) id: 5ed57e6908 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - まるころさん» コメントありがとうございます！お楽しみ頂けましたでしょうか(^^) (2021年6月15日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ちちゅさん» リクエストありがとうございます!! 今頂いてるリクエストを全て消化したら真っ先に書かせて頂きますね！(^^)お気遣いありがとうございます、、（ ; ; ） (2021年6月15日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - さわかさん» わぁ！リクエストありがとうございました！！リクエスト見た瞬間、「これは絶対いい話になる…！」と興奮()しておりました笑笑 そのように言って頂けて本当に良かったです（ ; ; ）こんな作品ですがこれからも応援頂けると幸いです…！！ (2021年6月15日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年6月10日 22時
