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2時間の練習をぶっ通しで終えた頃には、全員が全身汗だくで練習室の鏡が曇るほどになっていた。
みんなへとへとになってるけど、…正直もう少し踊っていたい。みんなが休んでる中で曲流して踊ってやろうかな、と思った時。
…私の顔面めがけて、タオルが飛んできた。
「ふぁっ！？」
LH「あははっ！！(笑)」
「ちょっと！！いきなりタオル投げ…をわっ！！」
LH「これもお見舞いしてやるよ。休め(笑)」
両方のほっぺたに、氷みたいに冷たい感触。
顔にかかったタオルを上げれば、無邪気な笑顔を私に見せるルハンの姿。
…こんな雑な扱いを受けても、彼を許してしまうのはきっとこの笑顔のせい。
両頬に当てられてたのはペットボトルらしい。片方を私にパスして、もう片方を豪快に飲み始める。
私もルハンに倣って水を飲んでみれば、…何故か、いつもよりも気持ちが良かった。
ふと、ルハンが何も言わなくなったなと思って彼に振り向いてみれば、
…心配そうな、私を心から想ってくれているような、そんな瞳で私を見つめてる。
ルハンがそんな仕草を見せるたび、胸の奥で繊細な音が鳴り響くの。
不安で、嬉しくて、怖くて、幸せな気持ち。
複雑に絡み合うその感情の名前を、私は知らない。
LH「…A、今日最初っから元気無さそうだったじゃん。なんかあった？」
「え？…気付いてたんだ。うーん、なんて言うか…」
LH「どんな悩みだよ。俺には全部言えって、何回も言っただろ」
私とルハンが親しくなったきっかけが、一年くらい前に私がいじめられてたところを彼が助けてくれたからだろうか。曲がったことや見て見ぬふりが大嫌いらしいルハンは、それからもずっと私のことを気にかけては親身に相談に乗ってくれようとする。多少強引なくらいに、だ。
…どんなにそれが嬉しいことか。
ありがたいことか。心強いことか。
「その、私… …ここにいていいのかな、って」
LH「…は？」
「一人だけ女だし、みんなに受け入れられてるってわけでもないし。会社が何考えてるのかもよく分からないから…」
LH「自分が浮いてるかも、って？」
「うん。だって…ルハンから見ても、誰から見てもそうでしょ」
LH「…別に、性別とか関係ないんじゃね？」
「…え？」
ルハンは大きな口を開けて、ペットボトルの水を飲み干す。
汗に濡れた前髪をタオルで豪快に拭くと、前髪をかき上げて、私に向き直った。
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るひょん(プロフ) - 屈強な男のくだりほんとに面白いです笑 ゆたの一言きゅんだしちたぽん可愛すぎてしんどいです！！！！続きを楽しみにしてます！ (2021年10月7日 17時) (
レス) id: c9350dc1af (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - みんははさん» コメントありがとうございます！ぜひぜひお聴きになってください！！(^^)♪ (2021年6月10日 22時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - まこもさん» まこもさん！いつもありがとうございます(^^)ナビソニョっていつ聴いても心が浄化されますよね…。やはりルハンはサンナムジャキャラですよね！！同じで嬉しいです（ ; ; ）いつも本当にありがとうございます、これからもご愛顧のほど宜しくお願いします!!! (2021年6月10日 22時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - これはDon't go を聞くしかないですね！！ (2021年6月10日 7時) (レス) id: bf5897c69c (このIDを非表示/違反報告)
まこも(プロフ) - 読み終わってからずっとナビソニョ聴いてます(/ _ ; )何よりルハンの解釈が完全に一緒で感動しています。これからも一読者として応援しております。 (2021年6月10日 2時) (レス) id: fa4c0f7aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年6月5日 1時
