・ ページ14
.
だがしかし、ふと我に帰れば自分の背中に痛いほどの視線を感じる。
そうだ、私今ジェミンと二人きりじゃないんだ。
いや、だからと言って二人きりの時に何してもいいってわけじゃないけれど！！！
CL「イチャつくならどうぞお二人でごゆっくり〜〜〜！！！！♡」
MK「うわぁぁあ！！イゴヤッカンソルチキヤッカンチンチャドラマのワンシーンみたい！！！」
JS「ふっ、二人とも大胆っ…！！」
HC「なんだよチソンア、おまえもあーいうシーンとかそういう映画見慣れてるくせに〜♪」
JS「うるっさいなぁ！！！」
RJ「…これ以上ひっつかれると見てらんないからつまみ出すか…」
CL〈その肩と腕力で出来んの？ｗｗｗｗ〉
RJ〈出来るわ！！！当たり前に出来るわ！！！〉
いつもならこんな状況でもふざけて上手いことあしらえるのに、
…どうしてだろう。
ジェミンが相手だと、なかなか頭の回転が本調子にならないや。
まるで、ジェミンに触れて頭の中がとろけちゃったみたい。
おかしい、こんなの私じゃない。
だけれどもこのままじゃドリムたちに先輩としての体裁を保てなくなりそうで、私はとにかくジェミンから離れようと上体を起こした。
のに、
ジェミンは酔ってるくせに機敏に私の手を引くと、強く強く私の体をその腕に閉じ込めた。
「ちょっ、ジェミナ、みんないるっ…！」
JM「いいの、見せてやってるの」
「だって…！」
JM「…ジェノにぎゅーされただけナナもぎゅーするんだもん…」
“みんな見てる”“見せつけてるの”
…今日の昼ジェノに放った言葉が、綺麗なブーメランになって返ってきた。
こうなったらジェミンは頑固だ。
私はなんとか彼の方の上に顔を出して、ぎゅうぎゅう私を抱きしめ続ける腕に触れた。
あまりのジェミンの真剣な表情と言葉のトーンに、みんなは騒ぐのをやめたっぽい。
…固唾を飲んでそんな風に見守られるのも気まずい。お願いだなんか話しててくれ、マクヤなんかつまらないことでも言って盛り上げてよ！！
JM「…なの？」
「…え？なんて、」
つい私が私のことで精一杯になっていると、ジェミンが私にしか聞こえないボリュームでぼそっと何かを口にした。
表情が見えないけれど、その声色はどこか…寂しそうで。
その瞬間、どうして私の胸はちくりと痛んだんだろうか。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいら(プロフ) - ぬこたさん» コメントありがとうございます！そんなそんな、身に余るお褒め言葉です…こちらこそお読みくださって、こんな風に応援のコメントもしてくださってありがとうございます（ ; ; ）本当に励みになります！！これからも頑張ります！！(^^) (2021年6月2日 19時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます!!ジェミンくんが夢にご出演、、羨ましい限りです、、！！！ (2021年6月2日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこた(プロフ) - いつも素敵な話ありがとうございます（; ; 最新のお話であるとある掲示板読んだ後涙が止まりませんでした泣こんなに忠実に最高なお話をかけるのが本当にすごいです…もう言葉にもできないくらい好きです（ ; ; ）これからも素敵なお話をよろしくお願いします泣大好きで (2021年6月1日 17時) (レス) id: 3435bb4356 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 大好きなお話です。お陰でジェミンのいい夢が見れました、ありがとうございました (2021年6月1日 12時) (レス) id: 60588e0cf8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - yoruさん» コメントありがとうございます！身に余るお言葉です…!!!常に私の気分で書いてしまってるお話たちなので、方向性があっちこっち忙しすぎるかなと思っていたのですがそのように言って頂けて本当に嬉しいです（ ; ; ）これからも応援よろしくお願いいたします！！ (2021年6月1日 1時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2021年5月30日 2時
