あの日の約束 ページ1
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「…あ、」
JM「…！」
宿舎の近くの公園。
ベンチに座って待っていたジェミン。
薄暗い道を抜けて、彼のそばに駆け寄る。
ジェミンは穏やかに微笑みながら立ち上がった。
JM「少し久しぶりだね。髪色、変えたんだ？」
「うん。ジェミニも茶髪にしたんだね。似合ってる」
JM「Aちゃんこそ。よく晴れた日の夜空みたいで綺麗な色」
私の髪をぽんぽん撫でる。
その優しい声と手の温もりに、また胸がきゅっと疼く。
このままだとどうしてか泣いちゃいそうだから、私は慌てて手に持っていた紙袋を彼に差し出した。
JM「…これは？」
「長い間借りててごめんね。なんか、返すタイミング無くしちゃって…」
JM「ああ！ふふっ、そのまま持っててくれても良かったのに。でもこれ俺のお気に入りだから、受け取っておくね」
前にジェミンが貸してくれてからずっとそのままだった、ミント色のパーカー。ジェミンは紙袋を受け取ると、「ありがとう」と微笑んだ。
JM「少しこの公園、散歩しない？Aちゃんが疲れてなければ」
「いいよ。私、夜のお散歩好き」
JM「ほんと？奇遇だね、俺も好きだよ」
その甘い笑顔。
久しぶりにこんなに近くで触れて、どこか私は安心している。
ジェミンの隣を歩くのも、落ち着いた声を聞くのも、前はどこかぎこちなくて緊張してたのに、
テミンちゃんとあのことを話した後だからか、なおさら心がほどけて、彼に触れたがってる。
「…どうして、いきなり呼び出したの？」
そっとその横顔を見上げてみる。
明るい茶髪が街灯に照らされて、柔らかく彼を彩る。
ジェミンは真っ直ぐ、なにげなく、前を見据えたまま
どこか困ったような笑みを見せた。
JM「…そろそろかな、って」
「…え？」
JM「Aちゃんがパンクしちゃう頃合い？」
「…！」
JM「なんか、そういうもの。なんとなく分かるようになっちゃった。…Aちゃん、最近は何か、困ってない？」
私に振り向く。
穏やかで、だけど真摯な眼差し。
胸がどくんと跳ねて、ジェミンから目が離せない。
…どうして、そんなことを分かってくれるのか。
まるで超能力でも使ったみたいな彼の言葉に、私はその場から動けなくなってしまった。
ジェミンも立ち止まり、何も言わずただそこに居てくれる。
それが何より安心するって、彼はそんなことまで知っているのかな。
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れいら(プロフ) - ぴっぴ。さん» コメントありがとうございます！お返事遅れました💦そのような感想を頂けて光栄です…！こちらこそ素敵なご感想をありがとうございます（ ; ; ） (2021年10月6日 2時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - こんばんは（ ; ; ）涙が止まりません（ ; ; ）ルハンんんんん。切ないけど強い女の子になって…儚いです切ないです。ありがとうございます（ ; ; ） (2021年10月4日 23時) (レス) @page48 id: 6af44f4d13 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - hanaさん» コメントありがとうございます！読者様に楽しんでいただけるように…！と書いたので、そのように仰って頂けて幸せです♡これからも楽しんで頂くために一生懸命頑張ります😊 (2021年10月4日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！真心を込めて書いたのでそのように仰って頂けて本当に嬉しいです🥲💖これからもご愛顧頂けるよう頑張ります！ (2021年10月4日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - カオルさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて感無量です…！箱推しありがとうございます😂💖 (2021年10月4日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月30日 19時
