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「……ぜったい、」
LH「ん…？」
「…私と別れたこと、後悔するくらい、ルハンよりもスターになってみせるから」
LH「あははっ…」
「だから絶対、ルハンも輝き続けてよ」
LH「…」
「…ずっと私の憧れでいて……、」
LH「…A…」
「……ずっと、大好きにさせるくらい、活躍してよね…」
声が震えて、ルハンの輪郭が歪んで。
熱くなる胸と鼻先。
ルハンも私の言葉に、声を詰まらせる。
…あなたまで泣いたら、今度こそ絶対許さないから。
そんな思いを込めて、
だけどそれだけじゃなくて、
…やっぱり寂しい、離れたくない、
大好き、愛してる
もうぐちゃぐちゃで、めちゃくちゃで
こんなに胸が張り裂けそうな思いをするなんて
こんな私になるなんて
ルハンみたいなひと、もう出会えない。
私はただ独りぼっちの心の中で叫びながら、彼の胸に抱きついた。
LH「…泣かないって言ったの、どこのどいつだよ」
「っ……、ルハンの立場で、言えることじゃっ…ない……、」
LH「……」
「……行かないで…っ…… …」
LH「……俺だって、Aのことを連れて行きたい」
「…」
LH「だけど…」
私を強く抱きしめた腕。
何度も私を励まし、勇気づけてくれた、大きな手のひら。
ルハンが、私の体を離す。
愛おしい、鹿のように美しい瞳は
まるで濡れた宝石のように、乱反射してる。
こんなに悲しい笑顔、見たことがなかった。
…それでも、彼は綺麗だった。
LH「Aは、Aの夢を叶える。俺は、俺の人生を生きる。……そう決めたのは、俺たちだろ」
「……」
LH「…後悔すんなよ。…Aが俺に言ったようにさ、絶対Aも…」
「…っ、……」
LH「…中国まで、ううん、世界まで。その名前聞こえてくるくらい、デカい存在になれよ」
「…ルハンっ……、」
LH「誰より応援してる。…本当だよ」
“お客様にお知らせ致します。只今より、14時10分発、北京首都国際空港行き205便は、搭乗手続きを───”
無情にも、そんなアナウンスが響く。
ぞろぞろと動き出した人波。
ルハンもそれを目で追って、スーツケースの持ち手を握った。
…本当に、さよならの時間。
きっと、彼があのゲートを越えれば、
私たちはもう二度と、会うことはない。
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れいら(プロフ) - ぴっぴ。さん» コメントありがとうございます！お返事遅れました💦そのような感想を頂けて光栄です…！こちらこそ素敵なご感想をありがとうございます（ ; ; ） (2021年10月6日 2時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - こんばんは（ ; ; ）涙が止まりません（ ; ; ）ルハンんんんん。切ないけど強い女の子になって…儚いです切ないです。ありがとうございます（ ; ; ） (2021年10月4日 23時) (レス) @page48 id: 6af44f4d13 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - hanaさん» コメントありがとうございます！読者様に楽しんでいただけるように…！と書いたので、そのように仰って頂けて幸せです♡これからも楽しんで頂くために一生懸命頑張ります😊 (2021年10月4日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！真心を込めて書いたのでそのように仰って頂けて本当に嬉しいです🥲💖これからもご愛顧頂けるよう頑張ります！ (2021年10月4日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - カオルさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて感無量です…！箱推しありがとうございます😂💖 (2021年10月4日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月30日 19時
