・ ページ37
.
「あなたから習えたら嬉しいな、なんて少しずつ連絡取るようになって。一緒に練習したよね」
DY「うわ、なっつかし…(笑) 俺もAヌナにそんなこと言われたら、真剣に歌にもAヌナにも向き合うしかないじゃん。代わりにヌナにはダンスをしっかり教えてもらって、二人で練習することが沢山あったね。昔は…」
JW「…ヌナも、最初から全部できたわけじゃなかったんだ…？」
「当たり前でしょ！ほんとに歌下手だったんだから(笑)」
DY「あははっ、言うほどでも無かったけど、どんどん上手になっていったのは事実だよね」
あーでもないとか、こうでもないとか
面倒見が良くて私のために一生懸命考えてくれるドヨンに心を開くのは、早かった。
テイルもそうだけど、こんなに歌が上達したのは二人が親身になって教え続けてくれたからだと思う。
ドヨンとの思い出のほとんどは、練習室が思い浮かぶ。
JW「…話聞いてたら、不思議だよ。僕が出会った頃のヌナは、もう完全無欠な人みたいだったから」
「ふふっ、そうだった？…ジョンウも知ってるでしょ、努力で人はどんどん変わっていくんだよ。ジョンウと出会った頃の私はたまたま、そんな時期にいただけかもしれないね。私もジョンウと始まりは同じだったみたいなものだよ」
私の言葉に、ジョンウははっとしたように微笑む。
だってこの中の誰より努力してきたジョンウだもん。伝わるものも多いはずだ。
JW「…ねえねえAヌナ、僕は最初に会った時どんな感じがした？」
「うーん、そうだねぇ。“気弱そう”、これに尽きる(笑)」
JW「ひん！！お粗末すぎるよ！！」
JO「んー、分からなくもない。(笑)」
「だからもう、守らなきゃっていう母性本能というか、そんなものが爆発してこれでもかってくらい面倒見たよね。デビューした後も毎週練習見に行って現状聞いたりね(笑)」
JW「うんうん、そうだったね。僕はAヌナにこんなに大きく育てられました♡」
大型犬のように足元にすり寄ってきたジョンウの髪を撫でる。私の顔を見上げて微笑む彼には、もうあの頃の自信無さげな様子は無かった。
…私が育てたなんて、滅相もない。
あなたがとびきりの努力をして、強くなっただけだ。
思い出してみたら、出会った頃をとても昔のことのように感じた。
あの頃は想像もできなかった未来に今いるわけだけど、
…11年前の私へ。
私は世界で一番素敵な仲間と出会って、幸せに過ごしてるよ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいら(プロフ) - りさこさん» 動き出しました…！！果たして20までにクライマックスに辿り着けるか怪しいところではありますが😂最後までドキドキしながら見て頂けるよう頑張りたいと思います！コメントありがとうございます！！ (2021年9月30日 19時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
りさこ(プロフ) - 少しずつ動き出しましたね…！これからクライマックスがどうなっていくか楽しみです！最後はみんなが笑っていますように！！テオちゃんが脱退する未来なんて見たくないです😭 (2021年9月29日 1時) (レス) id: ee497d0949 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ひかるんさん» 本当でした！😱ご指摘ありがとうございます！🙇🏻♀️ (2021年9月25日 2時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - ソンチャンとショウタロウの絵文字逆になってますよ〜 (2021年9月25日 2時) (レス) id: b91485c027 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - りさこさん» コメントありがとうございます！本当は実際にいるメンバー分だけにしようと思ってたんですけど、我慢できず入れちゃいました😂そんな風に仰って頂けて作者としてはとても嬉しいです…！これからもイジられていく予定なので宜しくお願いします！笑 (2021年9月23日 3時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月23日 1時
