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YT side
玄関から物音がして、はっとした。
飲みかけていたコーヒーをテーブルに置く。
「…えっ、悠太？」
YT「…帰ってきたんや。おかえり」
「ああ… ふふ、ただいま」
そこらを歩いていたらよく目立つ紫色の髪を、ミント色のフードで隠して帰ってきたA。
カカオで一応「ドリムの宿舎泊らんならこっち帰ってこいよ」なんて送ったけど、まさか本当に帰ってくるとは思わなかった。
…その割にはこの時間まで起きてたんやけど。
「起きてたんだ。他のみんなは？」
YT「さあ… テイリヒョンはもう寝てると思う」
「そっか。ありがとね、カカオ送ってくれて」
YT「ううん。なんか飲む？」
「ふふ、いいよ。座ってて」
Aは微笑んで台所に向かうけど、
明るい照明の下でようやく気付いた。
…目、充血してる。
テヨンイがさっきあんなことを言ったから、少し緊張して待っていたけれど、そんな俺の緊張はさらに高まる。
A、ほんまに何か深刻なことで悩んでるのかな。
いや、きっとそうやろ。
俺の隣に腰を下ろしたAの大きな目は、やっぱり赤くなっていた。
YT「…泣いたん？」
「…やっぱりばれるか」
YT「ドリムの宿舎おったんやろ？」
「うん。…ジェミニに少し話聞いてもらったら、なんか泣けちゃって…」
YT「ジェミナ？」
…泣くようなこと？
思わず泣くような悩みを抱えてるってことか。
それをジェミニに打ち明けたら泣いちゃった、って
いつの間に二人がそんなに親密になっていたのか、俺の意識はついそっちに向かってしまう。
Aは表情を隠したいのか、ぶかぶかのパーカーの襟元に顔を埋めた。
YT「テヨンイも、心配しとったよ。最近のAは元気無さそうやって」
「…分かる人には分かるんだね。テヨンイに心配かけちゃったな…」
YT「…なんかあった？それとも、俺たちには言えないこと？」
「言えないこと…では、ないんだけど。もう少し時間、待ってほしい」
YT「そっか。…なんも、全部Aのペースでええんやからな。いつも気遣ってばっかなんやから少しは自分のために生きろ」
「あははっ、…悠太は優しいね。ありがとう」
その穏やかな笑顔からは、テヨンイが言っていたような苦しんでいる様子は感じられない。泣いてすっきりしたってか。
…せやけど、心配なもんはやっぱり心配で。
俺はいつもの癖で、少し強引にAの肩を抱き寄せた。
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れいら(プロフ) - hanaさん» ジェミンのターンヤッカン早めに終わってしまいました…（） ただジェミンくん関連のリクエスト沢山頂いたのでまだまだお楽しみ頂けると思います!! もちろんパーカーは私もあのパーカーを思い浮かべて書きました(*´-`) (2021年9月2日 15時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - わああああああ！これはジェミン編なんですか！？そうなんですか！？もうミント色とかあのパーカーしか浮かびませんが笑笑ジェミナ！ファイティン！ (2021年9月2日 0時) (レス) id: a8c9f227dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月1日 16時
