Crossed Destiny (ページ30)

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DY「それよりテヨンイヒョン、事後処理大変だったんですけど。特別ボーナス出してくれよ」

TY「やだよ、俺らの痕跡を現場から消すのがおまえの仕事だし」

HC「いや～、思ったより派手にやりすぎちゃったかな。この天才イヘチャンが大活躍だったから…」

DY「やりすぎなんだよ。ゲンコツお見舞いするぞ」

HC「ひん！」

TY「…A。こいつが、ドヨン。普段は警察…」

DY「バラすなよ！はぁ…」

「警察？…警察がヤクザと…癒着…」

DY「聞こえの悪い言い方しないでくれよ…」

やれやれ、と肩を落とす彼は確かにスーツ姿。
それに他の人とは一線を画すような、堅い雰囲気の持ち主。

彼はネクタイを押さえながら、私を凛とした立ち姿で見つめる。

DY「ソウル警察庁所属のキムドヨンだ。個人的な縁で…テヨンイヒョンたちに協力している。今後も顔を合わすことになると思うから、よろしく」

「…はあ。よろしくお願いします…」

TY「それに、ジェヒョンも」

JH「自己紹介、要らないと思うけど。…俺もここの一員なんだよね。ホストは副業で、こっちが本職なんだ」

「そう、なんだ…」

…モデルに、警察に、ホスト。
他にも大学生に扮していたり、闇医者だったり。
この人たちは様々な背景を持ちながらも、共通の目的のために戦っている、ということか。

ヤクザではないと言っていたけれど、じゃあ何を目的に活動しているのか。それに、どうして私のネックレスが必要なのか。それに、あなたたちと関わって私は無事に社会生活を送れるのか。聞かなきゃいけないことが山積している。

私がテヨンさんに質問をしようとした瞬間、ヘチャンが口を開いた。

HC「そういえば、マクヒョンは？」

「…！」

JW「ああ、マークならさっき…」

…マーク？

それは、私が知っている彼で間違いないのだろうか。

一気に心拍数が高まる。顔が熱くなる。
この感情の蠢きを、誰にも気付かれたくないのに。

私は思わず俯き、ネックレスを握りしめた。

すると、また天井の方から足音が近付いてくる。
思わず相当な勢いで顔を上げたせいか、ヘチャンは不思議そうに私を見つめていた。

少しすると天井が開き、人影が降りてくる。
喉がからからに乾いて、どうしてか視界が潤んだ気がして。

彼のことを思うと、こうなってしまう。
…感情が、私の心を飛び越えて、形になっていくみたいだった。

「マーク…」

JH「……」

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