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「そうそう、笑顔がなんか可愛らしくて、すごくいい人だった」
JM「ふーん」
「なによ、その退屈そうな顔は」
JM「Aと仲のいい男は俺だけで充分です」
「はいはい、そうですね〜」
最後の登校日。
夏の日差しは容赦なくじりじりと肌を焼きつける。
日陰をジェミンと寄り添って歩きながら、最後の試験がある講義室に向かう。この前仲良くなったシャオジュンくんの話をしても、彼は至極つまらなさそうに唇を尖らせていて。そんなジェミンの表情が可愛くて、私はにこにこ笑ってしまった。
涼しい校内に入り、講義室まであと少し。自動販売機でアイスコーヒーを買うジェミンを待つ。
すると、彼は元気に私の後ろから声をかけてきた。
振り向けば、夏の太陽にも負けない元気な笑顔。
XJ「Aさん！」
「シャオジュンくんだ！」
XJ「えへへ、元気ですか？今日は暑いですね〜…」
「ね。しっかり水分とってね」
XJ「ふふっ、ありがとうございま…ひっ！」
「え？」
シャオジュンくんの視線の先を辿ると、私の背後から物凄い剣幕でシャオジュンくんを見つめている厄介男…じゃない、ジェミンが居た。私はやれやれと溜め息をつく。
ジェミンに睨まれて可哀想なシャオジュンくんはあたふたしていた。その滑稽な姿に苦笑しつつ、私はジェミンを制する。
XJ「あ…彼氏さん？」
JM「そうで〜す」
「そうじゃないです。シャオジュンくん、彼は私の友人のジェミン」
JM「…Aと仲がよろしいようで。うちのAがお世話になってます」
XJ「あ、あは、あはは…」
「ちょっとやめてよ、もう」
私はジェミンの肩を強めに押し、先に講義室に入っていてと告げる。ジェミンは不満そうな表情でシャオジュンくんにしっかりガンを飛ばしながら、ぶつくさ言いつつこの場を去っていった。その間、シャオジュンくんはずっと苦笑いしたままだった。
XJ「…面白い友人ですね」
「はは…私も手こずってて」
XJ「ふふっ、そっか。…そうだ、Aさん」
「うん？」
XJ「せっかく今日で期末期間も終わりだし、一緒に打ち上げでもしませんか？美味しい火鍋のレストランを知っているんです」
「わあ、いいね！」
XJ「いきなりなんですけど、今夜とかは？」
「ふふっ、予定空いてるよ」
そう言うと、ほっとしたように笑う。
私は彼の穏やかで、どこか無邪気な笑顔がとても好きだった。
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cooky(プロフ) - 設定がすごく良く作り込まれている作品だと思います！続きも楽しみです！！:) (3月19日 1時) (
レス) @page49 id: 8d4c7960bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2024年3月18日 2時
