◆虎華 ページ14
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「それで、ネックレスは？」
MK「…次に会う約束をしたから、その時ならきっと」
「…まあ、いいでしょう。いきなり距離を詰めたら怪しまれるものね…ヘチャンみたいに」
HC「Aヌナ〜！それはないでしょ！」
「それでも急ぎなさいよ。時間は無いんだから」
MK「…はーい」
HC「ねえねえヌナ、この天才イヘチャンを過小評価されちゃ困るよ」
集中してパソコンを操作していたからばれないと思って名前を口にしたのに。ほんと、自分のことに関しては地獄耳なやつ。
適当にヘチャンをあしらいつつ、戻ってきたマークの報告を聞く。
どうやらミッションの第一段階は順調にクリアしたみたい。
なんだか不格好な包帯やガーゼを顔にしているけど、それも彼女がしたものなのだろうか。いや、マークほどのぶきっちょなら自分で仕込んでああなった可能性もある。
ぶつくさ言ってるヘチャンを横目に微笑みつつ、部屋の掃除をしていたジェヒョンに声をかける。
「で、ジェヒョンはどう見たの？あの子のこと」
JH「…うぶで、まだ何にも染まってないけど、心の中には鬱屈したものを抱えてる」
MK「…」
JH「もしも“奴ら”に上手いこと利用されたら、一撃だなって。そう思ったよ」
「ふん…先手必勝、ね。分かってる？マーク」
MK「分かってるけど…」
「けど、何よ」
MK「ヌナも会ってみたら分かるよ。何かあの子、傷付けちゃだめだって感じさせるような…ずるい瞳を持ってる」
JH「…ふふっ、確かに」
MK「でしょ？……強引に引きずり込みたくないんだよ、この世界に…」
JH「…変わってないからな、Aは」
JO「…」
TY「だけど」
私の隣で書類を整理していたテヨンが、眼鏡を外して顔を上げる。
彼の冷えきった瞳は、どうしてこうなのだろうか。
隣に居ても、見つめられなくても、背筋が震える。
仲間に対しても殺気を立てられる、だから私はテヨンのことを信頼している。
TY「俺たちが、おまえがやらなきゃ、誰がやるんだよ。マーク」
MK「…」
TY「彼女をあいつらの手から守るためだ。確実に遂行しろ」
MK「……分かってる」
「…そうだ、そのことで」
私は愛銃のシリンダーをいじりながら、皆を見渡す。
そして、ヘチャンを見つめた。
彼の顔つきが一瞬にして変わる。
「とある筋からの情報。奴らが、Aに近付き始めたみたい」
HC「…！」
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cooky(プロフ) - 設定がすごく良く作り込まれている作品だと思います！続きも楽しみです！！:) (3月19日 1時) (
レス) @page49 id: 8d4c7960bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2024年3月18日 2時
