テヨンの願い ページ11
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TY side
TY「…あ、」
TN「……！」
…ばったり鉢合わせた。
会社の廊下を歩いていると、WayVのマネージャーヒョンと談笑しながらこちらへ向かってきたテン。
俺の顔を見るなり、少し目を見開いて、
そして苦笑しながら「ヒョン〜…」と自ら歩み寄ってくる。
別に言葉を交わさなくたって、俺たち同士話さなければならないことは分かっていた。…Aから、「テンが話してくれない」と悩みも聞いていたし。
TY「ごめん、テン…」
TN「謝らないで。謝られる方が、なんだかみじめだもん」
TY「…Aとは、このこと、話した？」
TN「…ウウン。ボクが、意地張って、まだ突っぱねてる」
困ったように笑い、目を伏せる。
普段は気ままで他人の意なんか介さないようなテンの世界、そこの天気を唯一変えられる人。それがA。
テンがこんなにも悩んだり、落ち込んだり、要するにとても人間らしい姿を見るのは初めてのような気がして、俺もつい微笑んだ。
…安心したんだよ。
テンが、本当にAのことを好きなのが伝わってきて。
まあ、テンの内心といえばそんな穏やかなものではないだろうけれど。そして俺もこんな風に呑気でいるべきではないんだけど。
TY「本当に、心配かけてごめんね。だけどAは、」
TN「分かってる。…分かっては、いるんだけど…」
TY「…」
TN「…確証が、無いもん。確かめるのも、コワイ」
TY「テン…」
テンは、私がきっと他の男と関係を持っているはずだから、そして私とは遊びの関係だからって、予防線を張ってる。
Aはいつか、そんな風に言っていた。
最初は二人ともそんな気持ちだったのかもしれない。
だけど、少なくとも二人を近くで見つめてきた俺にとって、Aとテンはもはやそんな意識でお互いを想ってはいないように感じられた。
あんな風に撮られた立場で言えたことじゃないけれど、
俺はテンの肩に触れ、真っ直ぐに彼のことを見つめた。
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Speranz71153907(プロフ) - NCT2020から加入した女の子(中国）とソンチャンの恋愛物語が読みたいです。01生まれの167cmラッパーで性格はサバサバしている感じでお願いしたいです。 (2022年11月20日 15時) (
レス) id: 1b68452dc0 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 名無し26705号さん» お返事大変遅くなりました（ ; ; ）これからものんびり更新ですがぜひ見届けて頂けると幸いです、、、！ (2022年11月17日 17時) (レス) id: 0149abc0ab (このIDを非表示/違反報告)
名無し26705号(プロフ) - 更新楽しみにしてます（；＿；） (2022年10月11日 10時) (レス) id: a987a7fbf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年8月11日 15時
