黒猫小噺 ページ10
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YY「お〜、ディアナ！ディアナも食べる？おっ、ちょ、まだ！待て！Sit！」
RJ「うわぁ、久々に来たらまた猫屋敷具合が増してる…(笑)」
KN「新しいキャットタワー送りつけてきたんだよ、テンが。“ルイとリオンを運動させろ！”って、あいつ中国にいるのに(笑)」
CL「リビングほとんどキャットタワーじゃん！」
家に上がるなりリビングの変わりように爆笑した2人。今日はみんなを招いて火鍋会だと、朝からクンさんが張り切っていた。
ルイ、リオンをそれぞれ抱き上げるチョンロとロンジュン、おやつを求めるディアナにもみくちゃにされてるヤンヤン。
私はそんな彼らの姿をペディキュアを塗りながらくすくすと眺めていた。
…テンのネイル、早くやってあげたいな。
もう、いつ帰ってくるんだろう。
なんなら私が上海まで行ってやろうか。
RJ「そういえばA、ディアナっていつ拾ってきたんだっけ？」
ディアナを抱き上げたロンジュンが、私の隣に腰を下ろす。
彼の腕の中のディアナは、心地良さそうに目を細めていた。私はそのつやつや輝く黒い毛並みを撫でる。
「結構前のことだよ。テンが確かタイに帰ってていない時にテヨンイとお散歩してたら、この子を見つけて。首輪の内側に“拾ってあげてください”ってメモが仕込まれてたから、拾っちゃった」
RJ「そうだそうだ、そうだった。良かったなディアナ、こんな贅沢させてくれる飼い主に拾われて」
「ねー。黒猫っていうのも可愛かったし」
RJ「…つまり、テンヒョンの身代わり？(笑)」
「ふふっ、そんなことないよ」
でも、黒猫を見ていると、テンのことを思い出す。私がこの子に惹かれたのも、そんな単純な理由だったりする。
ロンジュンの手からディアナを受け取り、その顔を正面から見つめる。
黄色みがかった白い瞳は、まるで月のダイヤモンド。きゅっと上がった目尻は、テンみたい。
私は微笑んで、ディアナの顎を撫でた。
RJ「Aと黒猫、似合うね」
「そう？」
RJ「うん。ディアナも美人だからなぁ。そうして並んでるとAが女王様みたいに見えるよ」
「普通にしてても私はとても綺麗だから女王様よ」
RJ「はいはい分かった」
「なんだと、テメー前髪ちぎるぞ」
RJ「やるか！？」
「やってやんよ！！！」
KN「はいはい喧嘩しなーい！」
YY「俺も参戦するー！！」
CL「アーイーゴッ！！」
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月22日 1時
