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TN side
実に10ヶ月ぶり。
ボクは、この言葉を言える仲間たちに出会えて、とても幸せだと思う。
既に懐かしい香りに包まれて胸がいっぱいになってる中、ボクはそのドアを開けた。
TN「ただいま！」
ボクがそう言った瞬間、
弾けるように響いたのはクラッカーの音。
思いきり驚いてしまって、「うわぁっ！」と大きな声をあげると、聞き慣れた笑い声がボクを包み込んだ。
顔を上げれば、笑顔でボクを迎えてくれるみんなの姿。
KN「おかえり、テナ…！」
XJ「テンヒョン…！」
HD「おかえりなさい、テンヒョン！本当にお疲れ様！！」
YY「Welcome back bro〜！！！」
TN「…もう、ビックリさせないで…！(笑)」
KN「最高のリアクションだったよ！(笑)」
爆笑しながらボクを迎えるヤンヤンに肩を組まれる。…こんな風に直接みんなの笑顔を見るのも、本当に久しぶりだ。
一時は先がどうなるか全く分からなくて、大変なことも沢山あった中国での日々。
だけどこうして全てをやりきった今、ボクの心は晴れ渡るような綺麗な色をしている。
帰ってこれて、本当に良かった。
なんだなんだとやってきたルイ、リオン、ベラ、みんなを抱き上げてボクは一匹ずつにキスをした。
TN「ルイ〜！リオナ、ベラ！ふふっ、ただいま！！」
KN「ルイ、リオナ、良かったね！パパが帰ってきたよ！」
XJ「…相変わらずベラが俺より懐いてる……何故だ…」
TN「はあ、ほんとに会いたかった♡」
大好きなルイとリオンとベラ。ずっとこうして抱きしめたかったんだ。
韓国に帰ってきてからと言うものの、ずっと胸がほくほくしてる。中国で培った友情や、向こうのダンスクルー、スタッフさん、友人たちのことも恋しいけれど、やっぱりルイとリオンには勝てない。(笑)
ボクはサングラスを外し、もう一度猫たちにポッポする。可愛くて可愛くて仕方ない。
それに、リビングに足を踏み入れると、ボクは思わず「うわあっ」と声をあげた。
TN「スゴイ！！」
YY「ふーっ、間に合って良かったよ！ほんと！」
“Welcome back TEN”のバルーンに、オーナメントでキラキラに飾られた壁とカーテン。
そしてダイニングテーブルには、ローストビーフやチキン、色とりどりのサラダやオードブル、それにボクの好きな赤ワインやシャンパンまで。
…こんな風に、迎えてくれるなんて。
ボクはただ、みんながいたら、それだけでいいのに。
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月22日 1時
