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TN side
それでも、Aはステージの上では一切辛そうな顔を見せなかった。それどころか、カンペキにこなしてみせた。
プロとして、徹底的に仕事をする。
そんなAの姿には、プライドを感じる。
ただ守られるだけのお姫様じゃない、最高にかっこいいお姫様。
それがAなんだ。
「はーあ、頑張りすぎて疲れちゃった。今日はテンの部屋で寝ようかな」
TN「エー、ボクもベッド広く使いたいのに〜」
「だめ？」
TN「Aのベッドの方が広いじゃん」
「テンの匂いに包まれて寝るのが好きなの」
TN「アハハッ、ホントにボクのコト好きすぎだね」
ボクの布団じゃなくたって、いつでもボクがキミを抱きしめるのに。(笑)
そんな大事なところには気付かない、期待していない、実は自信も無いAの“弱気”が、どうも愛おしい。
ボクはAの頭を撫で、頬をもちもちとつねった。まるで猫を可愛がるように。
ふわぁ、と、可愛らしいあくびをこぼす。
ボクの肩にもたれ、目を閉じたA。
他の弟たちは会話が盛り上がって、誰もこっちを見向きしない。いつだってボクとキミは、二人だけの世界。
ボクは微笑み、Aの頬に手を当てる。
疲れてへとへとな姿、ボクの前でしか見せないね。
…ずっとそのままでいてよ。
ボクにキミの全てを見せていてほしい。
それってボクのワガママかな。
…だけど、これが本音だ。
だからこそ、キミには言えないね。
すぐに、すーすーと寝息をたて始めたA。
疲れているからすぐ眠ってしまったみたいだ。
そっと身を屈め、目を伏せる。
ボクは、Aにキスをした。
…ホント、よく頑張ったね。
頑張り屋さんなキミが大好きだよ、A。
***
1ヶ月前のリクエストでした…😇
書くのが遅くなってしまいすみません！
リクエストどうもありがとうございました💗🐱
Aちゃんなら雨が降ろうと風が吹こうと女の子の日であろうと徹底的に仕事をこなすだろうなと思ったので、こんな感じのお話になりました😌いかがでしたか？💭
暖かい応援と作品への感想もありがとうございました！
嬉しいです！これからも頑張ります💖
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年6月22日 1時
