・ ページ21
.
WW「こんにちは〜、みなさん」
JH「みなさん、今は撮影中です。なんと、僕の隣の席が董兄妹です(笑)」
「ふふっ、こんにちは。お久しぶりです」
ウィンウィンオッパと一緒に手を振る。
この映像、使われるのかな。分からないけれどいつでも愛想よくしておくことは大事。
「久々にNCTのメンバーたちと活動するんですよ。ウィンウィンオッパとジェヒョニオッパも久々にファンの皆さんに揃った姿をお見せすると思います」
JH「ふふっ、そうなんですよ。オレンジ！」
WW「えっ？あ、急に…(笑)」
オッパが「レモン！」と言って、私を間に挟んでクロスを披露する。
オッパはとても嬉しそうな表情をしていて、私の頬も自然と緩む。
すると、突然ジェヒョンが私に目配せをした。
次の瞬間には、カメラに向かって「2020年はこんなのも用意したんですよ」と、彼は笑う。
JH「ブルーベリー！」
「…！」
WW「あっ…ブルーベリー！(笑)」
「…ふふっ、ブルーベリー♡」
『クロ〜ス！！』
2人と腕をくっつけて、
…こんな風にカメラの前で笑ったこと、無かったかもしれない。
カメラマンさんも撮れ高ばっちりと言った様子で微笑み、その後少しコメントをして、カメラは去っていった。
ウィンウィンオッパは何故か嬉しそうな様子で、私の頭をぽんぽんと撫でた。ジェヒョンもうんと頷いて、私の頬をむにっとつねる。
JH「よく言えました〜♪」
WW「ブルーベリーって言った時の、A、めっちゃ可愛かった！」
「…子供扱いしないでよ」
JH「でもちょっとぶりっ子したでしょ、ブルーベリーって言うとき」
「も〜、うるさいなぁ(笑)」
WW「ふふっ(笑)」
JH「Aが嬉しそうで良かった。俺も嬉しい」
ジェヒョンはそう言うと、私の肩をぽんぽん叩く。なぜかそれに対抗するように、オッパは少し強い力で私の肩を抱き寄せた。
…もう、さっきからボディータッチ多すぎ。
2人の愛をひしひしと感じた私は苦笑しながら、ジェヒョンの広い肩に頭を傾けた。
「…ジェヒョナって、変なところで気、遣えるよね」
JH「…それ褒めてる？(笑)」
WW「Aは、素直、じゃないから〜」
「褒めてるよ。…ありがとう、1人にしないでくれて」
JH「…」
ジェヒョンはくすりと笑うと、「どういたしまして」と、その低い声で私の耳に囁く。
…無自覚で、無防備な色気。
ジェヒョンのそういうところに惹かれる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 847人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2022年3月7日 18時
