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JN side
JN「…みんな心配してたんだよ。だから嬉しいの。Aがすっきりした顔して、帰ってきたことが」
「…」
JM「えぇ〜〜？？ナナは普通だよ、通常運転だよ今日も」
JN「嘘つけ、めちゃくちゃ心配してたじゃん。A大丈夫かな、泣いてないかな、って」
JM「それを言うのは違うでしょ〜。もう、俺は大切な大切な妹を1人で駆り出すの心苦しかったんだからね〜」
ジェミンの言葉に、Aはまた困ったように笑う。
それでもどこか、有り難そうにしていた。
ジェミンの思いは伝わっているようだった。
俺も、拗ねたジェミンの面倒を見ながら、Aに微笑みかける。
そして腕を伸ばし、その頬をつんとつつくんだ。
JN「…ずっと、こんな感じでさ。例えAから“歌手”っていう肩書きが無くなったとしても、俺たちはみんな、Aに一生構い続けるんだと思う。…俺たちの人生からAを切り離して考えるなんて、無理だ」
「…ジェノくん…」
JN「歌手としてAと過ごした時間も幸せだったけど、こんな風に1人の人間として、みんなずっと…Aに惹かれてたよ」
…俺、なに言ってるんだろうな。
こんなところで思わず出た本音。
Aに言ったことなんてなかった。
Aには不思議な魅力がある。
確かに、昔はAもツンケンしてたし、
…チソンなんてあからさまにAのことを嫌っていたし。
「ジェノヒョンはAを贔屓しすぎだ」って言われたくらいだから、そうだったんだろう。
だけどジェミンも、ドンヒョクも、ロンジュンも、
マクヒョンも、チョンロも、チソンでさえも
ステージに立つAのカリスマ性、そしてふとしたプライベートの瞬間の無邪気な表情。
それにどうしても惹かれ、Aの純真さを守りたいと、そう感じていると言ったことがある。
腐ってもマンネ、とドンヒョクはよく言う。
ふざけた言葉だけど、でも割とその通りで。
今もネットでは過去のAの話が、まあほとんど嘘だろうけど、よく流れている。
その中にはAの態度や言動に問題があるとしたものも多く、実際、当時触れ合っていた俺たちも、Aはあからさまな言葉にはしないけれど、不機嫌そうだなとか、不快そうだなとか。そう伝わってくることが多かった。
それなのに、Aを目で追ってしまう。
その理由が当時は分からなかった。
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年2月13日 2時
