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…えくぼが見えると、一気に印象が幼くなる。
隣に並べば体格差もすごいのに、その表情は柔らかく、優しかった。
だから、意味もなく見つめてしまった。
その綺麗な横顔を。
夜風に吹かれる姿、きっと遠くを見つめている姿が、
…怖く、なかった。
それって、単純なことのようで、
私にとってはとても大きなことだった。
JH「名前、なんだっけ。…あああれだ、クォンエル」
「……はい」
JH「先生に何回も呼ばれてたもんね」
「……」
JH「期待されてるってことだね。…ちゃんと応えようとしてて偉いと思ったよ。俺だったら、あんなに怒られたらうざいって思う」
「……ふふっ、」
JH「でしょ？(笑)」
「…はい、少し…」
ジェヒョンさんの口から出た予想外の言葉に、思わず笑ってしまった。
彼を見上げれば、視線がぶつかる。
…その笑顔が、どうにも眩しくて。
それ以上見つめていると、うっとりしておかしくなってしまいそうなくらいに、素敵だった。
JH「…待って、それコーヒー？無糖？」
「…はい」
JH「その年齢で？…って、いくつだったっけ」
「……今年、…中学生に、なりました…」
JH「中1？へー、なかなかやるじゃん。中1でブラックか、かっこいいね」
「…」
JH「中1ってことは…チソンイと同い年か？エラ、チソンイと会ったことはある？」
「……誰ですか、それ…？」
JH「ああ、まだ会ってないのか」
エリと同い年のやつがいてね、とジェヒョンさんは話を続ける。
…なんとなく、やっぱり引っかかる。
ミドルネームで呼ばれることなんて慣れてないから。
だけどここでは私、男なんだ。
“エル”っていう男の子でしかないんだ。
それでいいって承諾したのは私だ。
いい加減慣れて、良い記憶力を持ったまま、色々と嘘をつき続けなくちゃいけないんだ。
JH「出身は？」
「……ここに来るまでは、…釜山に住んで、……その前は、カリフォルニアに…ずっと…」
JH「ああそうだ、そんな噂聞いてたわ」
「…」
JH「俺も昔住んでたよ。4年くらい」
「…え？」
JH「コネチカットに」
「……反対ですね、場所」
JH「うん、こっち来てからもずっとソウルだしね。…あのさ、もしかして英語の方が楽？」
「あ… …や、…なんか、人見知りで…」
JH「うん」
「…でも、韓国語は問題、ないです。…親、どっちも韓国人だし…」
JH「そうなんだ。マークと一緒だ」
「…！」
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れいら(プロフ) - てなさん» コメントありがとうございます！そちらのお話も読んでくださってるんですね！大ファンなんて…嬉しいです🥺自分でも作品の温度差が激しすぎてびっくりしてます() 両方の作品を楽しんで頂けるよう頑張りますね！私も大好きです💖 (2022年1月7日 0時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - つい最近作者様のお話を知って一気読みしました！もう一個の連載の方も大ファンなのですが、「あっちで大変なことになってるメンバーもこっちでは楽しそうだ…！」と、王子様と呼ばないでを読んでいるとほっとします笑笑これからも楽しみにしてます！大好きです！ (2022年1月7日 0時) (レス) id: ee497d0949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2022年1月6日 23時
