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RJ side
口ではこんなことを言うけれど、本当は自分で色々抱え込んでるんじゃないかなって。
その笑顔の裏には、小さな体には、沢山の葛藤があるはずなんだ。
少しくらいその荷物、俺にも貸せよ。
…口に出さなくても、そう伝わってるといいのに。察しのいいAは、変なところで鈍感だ。
「…ロンちゃん、」
RJ「え？」
「頭撫ですぎ。セット崩れる。(笑)」
RJ「あっ…」
「あははっ！」
無意識に撫で続けていたみたい。
Aが笑って、俺の肩にもたれかかった。
俺も決まりが悪くて、笑ってしまった。
RJ「…無理すんなよ。休める時は休んで、じゃないと体壊すから」
「……ありがと。…優しいね、ロンちゃんって」
RJ「いつも優しいだろ」
「やだ、すぐ怒鳴るもん」
RJ「それはAっ…じゃない、危ないえっと、」
「あははっ！(笑)」
RJ「…エリが、目離したらすぐコケたりドジするから。だから俺が見てないとだめなの。怒鳴るのもしょうがないだろ」
「ふふっ、ロンちゃんが優しいのは僕が一番分かってるよ。いつもありがとう」
スタジオの隅。
そろそろチソンの撮影も終わる。
Aはスタッフの意識が全てチソンに向かっているのをいいことに、
そっと俺に抱きついた。
…俺も微笑んで、その肩を抱く。
そして、少し腰を曲げて、耳元で囁く。
RJ「A、今日の夜空いてるの？」
「え？…空いてる、けど…」
RJ「じゃ、オッパが火鍋連れてってあげる(笑)」
「ほんま！！！！？！！？？？！！！？！？あ、すみませんなんでもないです」
RJ「だから突然デカい声出すなって言っただろうがぁ！！！！！！！！！(怒)」
「ひん！！！！！！(泣)」
Aが叫んだものだから、スタッフさんが全員こっちを見た。チソンは「またか…」的な呆れた表情で俺たちを見てる。…いやお前、弟のくせに俺のことそんな顔で見てくんなよ。(笑)
Aは爆笑しながら俺の体にもたれかかって、俺はそんなAのほっぺをつねって。
火鍋だけでこんなにテンション上がるならいくらでも奢ってやる。いっぱい食べる君が好きって真実だからなこれ。まじでこれだから。
なんて、俺はAの頭を撫でて、微笑みかけた。
…やっぱりそんな風に笑ってるおまえが、一番かわいいよ。
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年11月25日 20時
