ジェノくんには甘えない ページ18
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JN side
「ああ……今日も疲れた……」
JM「モヤモヤどしたのウリA〜！！ナナちゃんがマッサージしてあげよっか？♡」
「あははっ、ううん。大丈夫だよ」
部屋で休むね、とAは微笑みながら去っていく。俺はデリバリーしたサムゲタンを食べながら、その様子を眺めていた。
ジェミンはしょぼんとした様子でAの背中を見つめてる。…ジェミンはよく「Aは俺には甘えん坊」と言うけれど、そんなこと無い気がする。(笑)
そうだ。
Aってマンネのくせに、全然俺たちを頼らない。
確かに普段はよくドジをかますし、なんか目が離せないところはマンネらしいなと思うけれど、仕事や練習の時は誰より真面目な態度で取り組んでいるし、仕事に対する姿勢が大人っぽい。子役の頃から芸能界に居た俺がそう思うくらいだ。
性格もしっかり者で、自立していて。
全く甘える素振りとかを見せない。それがわざとで、本当は甘えたいのかどうかは分からないけれど。
イリチルのヒョンたちも、ヒョンたちの方からAにスキンシップを取りに行って、それをAが受け入れてるような形だ。
…強いて言えば、ロンジュンには心を許してる感じがするけれど。よく二人で部屋に籠もって話をしているようだし。
だけど本当のところは分からない。
言ってしまえば、これだけ長い間一緒にいるのに、Aという女の子の素顔は俺たちでもよく見えていない。
俺は立ち上がって、無意識のうちにAの部屋へ足を向けていた。
部屋のドアにノックする。
すぐに「誰ー？」と、彼女特有の釜山訛りのイントネーションで声が聞こえてきた。
JN「ジェノりんだよ」
「あははっ！入っていいよ(笑)」
Aはご機嫌な時だけなぜか俺をジェノりんと呼んでくる。(笑)
だから親しみを込めてそう名乗り、俺は彼女の部屋に入った。
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年11月25日 20時
