不器用なりに、本心を ページ26
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…う〜ん、おかしいな。
さっきからずっと、マークの声がする。
A、A、って
そのちょっと掠れたオフの時の声で、私の名前を呼んでいる。
なんて幸せな夢を見ているんだろう。
願わくばこのまま微睡んでいたい。寝返りをうって、その幸せな幻聴のなかに溶けていく。
私の肩をゆさゆさと揺するその手…
…揺する？
MK「…あ、起きた」
「んのわぁっっっっっっっ！！？！？！！？」
MK「うわぁっ！！そ、そんなに大きな声出す！？」
ばっと起き上がる。
目を見開いて私を見つめてるマーク。
辺りを見渡せば、ビール瓶や食べかけのおつまみ、スナックの袋でめちゃくちゃだ。
…そうだ、ナナっ……じゃなくてジェミン、ジェミンが…一緒にいたはず、なんだけど。
てか待て、もしかして今マークと二人きり？
「っっっ…………あ、あの、じぇ…ジェミニ、は…？」
MK「すごい酔ってたから部屋に帰したよ。Aもちゃんと着替えて寝かせなきゃと思って…(笑)」
「あ、そ、そう…なんだ。うわ、ごめん…」
MK「いや、それより、」
「すぐ部屋片付けるね！ごめんごめん、もう大丈夫だから…」
マークが何か言いかけたのを遮って立ち上がり、散らかっているのを片付ける。まだ少しくらくらするけど、やっぱり体質なのか少し眠ったら酔いが醒めた。
この空気感に耐えられないから、わざと気丈に振る舞ってあちこち片付けて、マークにも早く帰ってもらえるようになんとか言い訳を考える。
だけど、
MK「なあ、Aってば」
…ああ、真剣なときのマークの声色だ。
背中越しに、私を呼ぶ彼の声。
私は動きを止めて、そっと振り向く。
少しだけ、呆れたような表情。
そして、困った顔。
私はその眼差しに狼狽えてしまって、手に持っていた酒瓶をテーブルの上に置くと、小さく「ごめん」と口にした。
はあ、こんな私にうんざりしただろうか。
酔って、大声出して迷惑かけて、
マークにここまで面倒見てもらっちゃって。
あたしが一番しっかりしなきゃいけないのに、いつもマークに頼ってばかりで、仕事させてばかりで、本当に自分が情けないとこんな瞬間に感じる。
だけど、マークから出てきた言葉は少し意外なものだった。
MK「…ジェミンとずっと二人きりだったの？」
「……え？」
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SULLI*(プロフ) - マークの不器用さが最高です！！更新楽しみにしています〜〜😍 (6月6日 3時) (
レス) id: 2ff883087a (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - moo399さん» コメントありがとうございます！🥰めちゃくちゃ嬉しいです🎶ありがとうございます🫶🏻🫶🏻🫶🏻 (2023年4月12日 14時) (レス) id: 01a9a0f22a (このIDを非表示/違反報告)
moo399(プロフ) - ベスちゃんかわいすぎてニヤニヤしちゃいます！これからも楽しみにしてます！ (2023年4月11日 19時) (レス) @page9 id: 0d9b87007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2023年4月9日 17時
