sequel. (ページ29)

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泣くほど好きな君へページ29

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ずりずりと重さに耐えられず落ちていく頭を支えた手が耳に触れるとそれが誰なのかはすぐわかった

ヘチャン「…寝不足？」

「昨日寝れなくて。初めてだよこんなの、なんでかな」

ヘチャン「悩みでしょ。自分でも分かるくせに」

「…」

ヘチャン「それで？」

「ごめんね背中押してくれたのに。」

ヘチャン「違う謝罪してほしいんじゃなくて、これからどうするのって」

「…わかんない」

ヘチャン「…」

「今はヒョンのこと、考えるだけで頭が痛くなる、」

目を瞑ってヘチャンの肩に乗せられた頭はジェミンとはまた違った心地良さがある。

……ヘチャンも鍛えてんのかな

ヘチャン「A」

「んー？」

ヘチャン「おれ、今から最低なこと言っていい？」

「…なあに」

ヘチャン「…より戻さなくていいよ。ヒョンと」

「…」

ヘチャン「戻らないで、俺のこと好きになって。」

「、まだ好きなの？わたしのこと」

ヘチャン「当たり前の質問しないでくれる？」

「ふっ(笑)そっか」

ヘチャンは出会った時から好きでいてくれるみたいだけど、こうやって表に'' 好き ''を出してれるのは二人だけのときで、メンバーがいる前では絶対出さない。

後には引かないし他には譲らないところ、彼の芯を感じる

「でも、たまに思うよ。ヒョンじゃなくてヘチャンを好きになれたらどんな生活を送ってたんだろうって」

ヘチャン「…過去形なんだ」

「ごめん」

ヘチャン「…なあ、なんで俺じゃダメなの？」

「ダメじゃない」

ヘチャン「じゃあなんで」

「私じゃないでしょ。ヘチャンが心の底からそばにいて欲しい人は」

顔を上げるとユラユラと揺れる瞳が彼の答えだと見えた。

なにを迷ってるの？その目が全てなのに言葉には出ないんだね

ヘチャン「…ほんと、お前って鈍感」

「なにいっ、！」

目の前にはヘチャンの顔がいっぱいに広がって唇に少しだけ甘い味がした

頬がかすかに濡れたのは私じゃなくて彼の涙で

ヘチャン「…これが答えだよ」

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