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HC「なんで、ヒョン実力あるんだからソロでも成功するって！」
芸能界まで引退するとなると、日常的に連絡を取らない限りもう接点はなくなる。
NCT脱退と共に宿舎だって出てしまうだろう。
DY「ちょっと待ってよ…。AヒョンがNCTを脱退するのは、もう決定なの？なんでジャニヒョン以外、みんな受け入れてんの？」
TN「…ドヨン」
DY「なんで…っ」
ドヨンに言われて気が付く。
ここにいるほとんどのメンバーが、Aヒョンの脱退について何も言わなかったことに。
それはまるで、既に決定された予定を伝えられているみたいに、なんの違和感もなく受け入れていた。
……�犒萃蠅気譴人縦雖瓠�
TY「ヒョン、もしかして…」
「事務所との話し合いも終わった。仕事もセーブに入った。俺が再契約しないのは、もう決定事項だよ」
JY「まじかよ…」
知らなかったのは、俺らだけってことか。
TY「いつ抜ける気？」
「今年の夏のSMTOWN。その公演が一通り終わったら抜けるよ」
TY「早いね」
「これでも期限は超えてるよ。ほんとは6月で終わりなんだから」
弟たちは、いきなりすぎる事実を受け止めきれないのか、放心状態だ。
もはや95、96lineとAヒョンだけの場に感じてくる。
……あれ、そういえばテイリヒョンは？
TY「テイリヒョン、さっきから何も言ってないけど」
「あぁ、テイリは…」
TL「俺知ってたからね」
TY「…え？」
サラリと、何事もないように言い放つテイリヒョン。
うっかりしていたら聞き逃してしまいそうなほどに、その口から出た言葉は自然だった。
KN「テイリヒョンは、Aヒョンの脱退を知ってて、なおかつ了承したってことですか…？」
TL「そうだね」
TN「いつから？」
「いつだっけ？初めて話したのは…5周年の時か」
つまり、2年も前から脱退を決めていたってこと？
127でもSuperMでも一緒で、Uの活動も共にすることが多かった俺とAヒョン。
そんな素振りは一切なかった。
外国籍のメンバーならまだしも、Aヒョンは韓国籍だしきっと大丈夫だろうって。
「俺からは以上だよ」
そう言って、次のスケジュールがあるからと席を立つAヒョン。
TL「A、明日さー…」
いつもと何ら変わりない様子でAヒョンに続いて部屋を出るテイリヒョン。
変わらない2人とは違って、席を立つことができなかった弟たち。
当たり前と思っていたものが、当たり前ではないと気付いた。
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作者名：揚羽 | 作成日時：2023年8月16日 18時
