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DREAM、威神が全員再契約を決め、残るは127だけ。
正直な話、1番不安がなかった。
DREAMのように低年齢でデビューしたわけでもないし、威神のように他国活動が主でもない。
唯一気がかりだったのは、国籍が日本であるユウタだけ。
でもユウタは、
YT「テヨンには話したんやけど、俺も再契約しようと思ってる」
数日前、ユウタとは再契約の話をした。
その際に既に意思確認はとっていた。
JH「俺もするつもり」
DY「俺もする」
TL「俺もするかな」
JY「俺も」
スラスラと進んでいく再契約の話に、ほんの少し不安になる。
どのグループでも、再契約の際はやっぱり多少は揉めたと聞いた。
こんなにあっさりと決まってしまうと、何故か実感が湧かない。
ふと、まだ再契約について話していない人に気がつく。
TY「…Aヒョンは？」
ヒョンの真っ黒い瞳が俺を捉える。
「テヨンはどうするの」
TY「俺は、するけど」
その言葉に、ふっと目を細めたヒョン。
傍から見れば微笑んだようにも見えるが、俺には何故か悲しい表情に見えた。
俺から目を逸らしたAヒョンが、ぐるっとメンバーを見渡した。
その沈黙の時間で、メンバーはみんな気付いたと思う。
あぁ、Aヒョンは
「俺ね、再契約しないよ」
再契約をしないんだろうなって。
JY「え、…………なんで？」
ジャニが呆然とした様子で聞く。
練習生期間も長いこの2人は、誰よりも長く一緒にいたはず。
その分、想いも大きいんだろう。
それに何より、いつも大人で聞き役に回ることが多かったジャニが弟らしく甘えられた場所。
それがAヒョンだった。
「なんでだろ…、俺もよく分かんないや。ただ、もういいかなって」
JY「何それ…。ヒョンにとってNCTって、そんな軽いものだったの？」
段々とヒートアップしてくるジャニの感情。
対して、Aヒョンはいつまでも冷静なままで 感情が昂ぶることはなかった。
…そういえば。
さっきアンバサダーの仕事を降りるって…もしかして。
TY「Aヒョン、もしかしてだけど芸能界も引退するつもり？」
YT「え、ソロやないん？」
今にも泣きそうなジャニの肩を抱くユウタ。
ソロだと思うよね。俺もそう思ってた。
けれど、さっきの発言を考えるとどうしてもそうは思えなくて。
「テヨンイってやっぱ鋭いね。うん、この業界から身を引くつもりでいるよ」
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作者名：揚羽 | 作成日時：2023年8月16日 18時
