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53話 ページ5
目が覚めた。
キャパの期間は終わったようで景色が見える。
私はあの後すぐに保健室へ運ばれたのだろう。
「お、勝己」
「・・・ンだよ」
ん？？
「何か怒ってる？」
「うるっせぇわ話しかけんなこの尻軽女！！！！」
はぁ！？
何じゃその言い様は！！！！
私の怒りはあっさりと沸点を越えた。
狼の習性知らんのかボケ！！！！
「馬っ鹿野郎狼は生涯
そして勝己はお生憎様！！
アンタは私に番にしたいって思われたんだよ逃げられないからな馬ー鹿！！！！
狼は動物ン中でも一途なんだわ！！
諦めれ馬ぁぁぁぁぁぁぁぁ鹿！！！！」
子供の口喧嘩みたいな言葉を連呼しながら私は決勝戦へ向かうために保健室を出た。
私はその時点でかなり怒っていたため自分の言ったことを全く覚えていなかった。
いわば勢いで言い放ったようなもの。
だから私は知らないもんね。
保健室で寝かされている勝己が時間差で真っ赤になっていることなんて。
ーーー
お久しぶりです...
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作者名：奈雪 | 作成日時：2020年11月12日 19時
