31話 ページ32
此れで、全部かな。」
「「「・・・」」」
「ね、怖いでしょ？
気味が悪いでs「そんな事ない！」
・・・出久？」
「そんな事ない！狼月さんの個性は凄い！
狼月さんは其の焔で僕達を救ってくれた！
狼月さんがいなければ皆もっと酷い怪我を負っていたかもしれない！」
「あぁ、緑谷の言う通りだ。
しかもAの両親はお前が大事だったから守ったんだろ？
しかもAの中にはまだ2人がいるだろ？
なら、1人じゃ無いんじゃないか？」
「！！」
「そうね。
狼月ちゃんは思い出は形でしか残らないと思っているのかしら？」
「」ｺｸﾘ
「そう・・・
なら、狼月ちゃんがご両親の事を覚えているのは如何して？
思い出を覚えているのは如何してかしら？」
そんなの...
「・・・分から、ないよ・・・」
「其れはね
思い出は形に残るものが全てじゃないって事よ。
形に残っていたものが全て消えてしまったとしても楽しかった思い出は狼月ちゃんの心の中に残っているわ」
「心の中に、残っている・・・」
私の、心の中に・・・
《Aだけは・・・死んでも守る！》
《A、大好きよ。
もしAが私達の事を忘れちゃってもお父さんとお母さんはずっとAの心の中にいるからね》
・・・何で、忘れてたんだろう。
お母さんとお父さんが命をかけて守ってくれたのに
心の中にいるって約束してくれたのに
《寂しかったり、苦しかったなら我慢しないで助けを求めたり泣いたりする事。
我慢ばっかりしてると何時か壊れたり、爆発しちゃうからね》
・・・約束、守ってなかった。
ずっと、寂しかったんだ。
誰もいない食卓が
いくらただいまを言っても返事が返ってこないシンとした家が
堪らなく、寂しかったんだ。
泣かなかったのも寂しさをこれ以上感じたくなかったから。
泣いても誰も慰めて、抱きしめてくれずに余計淋しさを感じちゃうのを知っていたから。
だけど今は・・・
【ギュッ】
「寂しかったら、泣いてもいいんだよ」
・・・こうやって、抱きしめてくれる友達がいる。
お母さん、お父さん、ありがとう。私はもう大丈夫。
安心してね。
此れから、思いっきり泣くから、さ。
「ウワァァァァァァァァァァァァァァン！！！！！」
寂しいのも、我慢してきた分も全部吐き出すように私は泣いた。
泣いて泣いて兎に角泣いた。
暫く、泣き続けた。
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氷翠 - アンタレンさん» はい！行きました！ (2020年3月27日 17時) (
レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アンタレン(プロフ) - 氷翠さん» 前コメント欄1のコメント欄に来てくださいましたよね (2020年3月27日 16時) (レス) id: 7f0b67551c (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - アンタレンさん» どうぞどうぞいらっしゃい！（？） (2020年3月27日 16時) (レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アンタレン(プロフ) - 氷翠さん» どうもこんにちは…すみませんお邪魔して… (2020年3月27日 16時) (レス) id: 7f0b67551c (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - もーりーふぁんたじーさん» さ、最高！？ありがとうございます！アンタレンさん私も何処かで見覚えが・・・ｺﾎﾝ、頑張ります！ (2020年3月27日 16時) (レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈雪 | 作成日時：2019年9月18日 23時
