27話 ページ28
其の短い音を唇から紡ぎ出すと同時に辺りが禍々しい紅蓮の炎に包まれる。
紅き炎が彼女の四肢に纏わり付く。
其の炎・・・否
其の【焔】は全てを焼き尽くす。
怨みを
憎しみを
この世の摂理を。
彼女が一歩踏み出す毎に辺りが焼け野原と化す。
野を
川を
あの憎き化け物を。
彼女の中に残っている物
其れは
仲間を守り抜きたいという気持ち。
其の気持ちが仲間を巻き込み燃やす事を防いでいる。
やがて彼女は助けたい仲間の元へと辿り着く。
四肢に其の紅い焔を纏わせながら。
「・・・A、なのか？」
「」ｺｸﾘ
「何で今までそんな個性隠してたんだ此の舐めプ野郎二号め！」
其の言葉に只々驚く。
そして彼女の顔が綻びる。
何か憑きものが堕ちたような清々しく、清らかな笑顔。
其の笑顔はまるで戦場に咲く一輪の清らかな花。
「丁度いい。
おいA、此奴ぶっ飛ばすからお前は俺のサポートをしろ。
まぁ...
必要はねぇだろうがな！！」
其の言葉と同時に辺りに爆破音が響き渡る。
其れを後押しするかのように紅い焔が後から続く。
全てを焼き尽くす焔は
今
此の瞬間
仲間を守る焔となった。
禍々しいはずだった紅い焔は何時の日にか見たあの夕焼けの空のような鮮やかな紅に変わっていく。
もう彼女を縛る焔の枷は無くなった。
何時も人を見下して自尊心が高く自らも影で必死に努力をしている
自分の焔と同じ色をした瞳を持つ少年によって。
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氷翠 - アンタレンさん» はい！行きました！ (2020年3月27日 17時) (
レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アンタレン(プロフ) - 氷翠さん» 前コメント欄1のコメント欄に来てくださいましたよね (2020年3月27日 16時) (レス) id: 7f0b67551c (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - アンタレンさん» どうぞどうぞいらっしゃい！（？） (2020年3月27日 16時) (レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アンタレン(プロフ) - 氷翠さん» どうもこんにちは…すみませんお邪魔して… (2020年3月27日 16時) (レス) id: 7f0b67551c (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - もーりーふぁんたじーさん» さ、最高！？ありがとうございます！アンタレンさん私も何処かで見覚えが・・・ｺﾎﾝ、頑張ります！ (2020年3月27日 16時) (レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈雪 | 作成日時：2019年9月18日 23時
