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三「そうか。
俺は、本当に良い妻を持ったな」
相変わらず視線は交わらない。
今夜の月は満月だ。
庭に生えた桜の木が風に揺れ、舞った花弁が月明かりに照らされる。
まるで、私の銘をそのまま表したように。
三「Aすまないが…俺の言い訳を聞いてはくれぬか？」
三日月が私の方を向く。
「……どうぞ。いくらでも聞きますよ」
別に言い訳とは思わない。
何かこちら側に勘違いがあるのなら、それは三日月の言い訳じゃなくて『言い分』だから。
三「あぁ。
俺が主と恋仲になっていることは既に分かっていると思うが、俺は主に懸想している訳ではない」
「…と言うと？」
三「今さら言っても信じて貰えないだろうが俺はAのことを愛している。
平安の頃から変わらずに」
私は三日月から目をそらせなかった。
いつになく真剣に、私に訴え掛けるよう告げられた言葉。
私が欲していた言葉だけど、状況が状況なだけに素直に喜べない。
「…けど、貴方は今主殿と恋仲なのでしょう？
それはどうして？」
私を愛している、その言葉が嘘には聞こえなかった。
だけど主と恋仲になる必要は何処にも無かったはず。
三「……すまない。
今は全てを話すことが出来ない。
だが、一つ理由を上げるなら俺があの人の子を孫のように思っていて、告白を断ることが出来なかったから…だな」
本当に申し訳なさそうに言われるからこっちも責めきれない。
「でも、抱いたんでしょう？
孫のように思っていた子供でも。
私はそれを怒るつもりはないわよ？
私がいない間の事だし、私が貴方に気持ちを押し付けるようなことでもないから。」
だけど、だけど……。
もう私の歯止めは効かなくなっていた。
高ぶった感情が一気に溢れる。
「貴方はどうしたくてここに来たの？
私に『近づくな』と警告するため？
それとも主殿とのことを許してくれって？」
私の目からは涙が
滅多に弱音を吐かず涙を見せない私が泣いたことに驚いたのか、三日月はいつになく慌てていた。
三「A！取り敢えず落ち着け」
ﾄﾞﾝｯと顔に衝撃が走り、体全体を暖かな何かが包み込む。
私は三日月に抱き締められた。
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朱雀月夜(プロフ) - 夢主ちゃん可哀想…。ハッピーエンドを願ってます!更新頑張ってください! (2021年11月4日 20時) (
レス) @page27 id: feded0a453 (このIDを非表示/違反報告)
乱 - ………三日月！何故夢主ちゃんの方へ行かないのよ！貴方は夫婦だったんでしょう？審神者無理………です……… (2021年1月1日 2時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
菫乃レノン @元ゆき桜(プロフ) - 三日月は1度逝ってね、審神者はもうかえならないでね！これからも応援してます (2020年10月18日 0時) (レス) id: 9417010afe (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - 間違えて二回書き込んでしまった（´・ω・｀） (2020年1月24日 0時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - この作品好きです！更新頑張ってください( ・∇・) (2020年1月24日 0時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜月 x他1人 | 作成日時：2018年12月4日 19時
