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初めて入る風呂は変わった感覚がしたが気持ち良かった。
気持ちを落ち着かせることも出来るし、刀の時にはなかった暖かみを感じることが出来る。
私は政府から支給された浴衣を着て、私の紋が入った羽織を羽織る。
胸を締め付けていたサラシも外し、髪も下ろした状態で、ここから一番離れた自室へと戻った。
現在の時刻二十二時。
短刀達が寝始め、大人達の時間がやってくる。
私は三日月と飲む用の酒を厨に行って貰ってきた。
さっきの宴で、酒に頼ることは難しいと分かったがそれでも多少の気休めにはなるだろう。
それから、三日月が私の部屋を訪れたのは二十三時を回った頃だった。
三「舞桜月、入ってもいいか？」
襖に影が写る。
その声は幾分か低かった。
「どうぞ」
静かに開かれた襖からは月明かりと三日月。
私の部屋は庭に面していて他の刀剣達の部屋とも距離がある。
私が女だから、という配慮だ。
三日月は襖を開けたままにして敷居の側に座った。
部屋の中央に座っていた私からはかなりの遠い。
仕方なく私から近づき隣に座った。
私たちの間に会話は無い…。
二人で並んで月を見上げる。
『月』は私達にとって縁深い物だ。
こうしていると不思議と気まずさを忘れ、あの平安の頃に戻ったような感覚に陥った。
三「…A。
…お前は…俺を憎んでいるか？」
突如話しかけられて驚いた私は三日月の方を向く。
その顔は依然月を見ていた。
憎む……か。
私は三日月を憎んではいない。
嫌いになった訳でもない。
一言で言えば『愛している』。
捨てられたと諦めきれず未練がましくこの気持ちを持ち続けている。
けれど、何も気にせず生きている訳ではない。
私の本当の心は、一体何を思っているのか。
複雑過ぎて自分でもよく分からない。
「私は、正直に言うと自分でもよく分からないわ。
貴方が主殿と恋仲になっていた事は、純粋に悲しいと思った。
けれど憎いと思ったことは一度も無い…し、多分これからも思わない。
それに、どんな状況でも、私が貴方を愛しているというこの気持ちだけは変えようが無い」
全然まとまって無いけど、これが私の本心。
今の私が思っていること。
これで重い女だと思われても仕方がない。
私をどう思うかは三日月が決めることであって私から強要することではないもの。
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朱雀月夜(プロフ) - 夢主ちゃん可哀想…。ハッピーエンドを願ってます!更新頑張ってください! (2021年11月4日 20時) (
レス) @page27 id: feded0a453 (このIDを非表示/違反報告)
乱 - ………三日月！何故夢主ちゃんの方へ行かないのよ！貴方は夫婦だったんでしょう？審神者無理………です……… (2021年1月1日 2時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
菫乃レノン @元ゆき桜(プロフ) - 三日月は1度逝ってね、審神者はもうかえならないでね！これからも応援してます (2020年10月18日 0時) (レス) id: 9417010afe (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - 間違えて二回書き込んでしまった（´・ω・｀） (2020年1月24日 0時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - この作品好きです！更新頑張ってください( ・∇・) (2020年1月24日 0時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜月 x他1人 | 作成日時：2018年12月4日 19時
