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暫く話していると、夕餉の時間になった。
部屋にある時計の針が6時を指す。
一「おっと、もう夕餉の時間ですか。
弟たちの話に思わず集中しすぎましたな」
江「…今日は…貴方を歓迎する宴が催されるそうです…
私達は…先に失礼します…」
そう言って二人は出ていった。
部屋には時計が刻む秒針の音が響いている。
…宴？
歓迎してくれるのは嬉しいが…全く聞いてないんだけど…
不意打ちで脅かそうという魂胆だろうか。
私の口からため息が漏れる。
「取り敢えず…私も行くか」
襖を開け、今日通った縁側をまた歩く。
私の部屋から大広間は遠い方だ。
主殿がいる天守閣のような場所からは一番遠い。
何やら悪意を感じる気もするが、別に自分から近づきたい訳でもない。
ある意味良かった。
大広間の前に着くと、中から大きめの物音と刀剣達や主殿の話し声が聞こえた。
襖の前には白衣を羽織った短刀が仁王立ちしている。
「おっ 待ってたぜAのお嬢！
今中はちょっと立て込んでてな、悪りぃが少しだけ待ってやってくれねぇか？
待ってる間、俺で良ければ話し相手になるからよ」
この子は確か……
さっき一期の話に出てきた薬研藤四郎だ。
大人びていて、医学にも少しの覚えがあると聞いた。
戦においてはとても頼りになる子だろう。
「…あぁ…待つのは構わないよ。
それより…君は薬研藤四郎で合ってるかな？」
薬「なんだ…俺の事知ってんのか。
俺はあんたに名乗った覚えねぇけどな」
少し警戒されているのが分かる。
まぁ初対面の奴に名前を知られていれば警戒もするか……
「さっきまで一期一振と話していてね。
君…というか、君たち兄弟の話を聞いていたんだ。
君のことは…自分がいないときに兄弟をまとめてくれる頼もしい子だと、嬉しそうに言っていたよ」
それを聞いた薬研は、少し照れくさそうに笑う。
その顔は大人びた物ではなく、只の少年のような笑顔だった。
薬「…待て…ってことは昼に五虎退を助けてくれたのはあんたか！？」
「…いやまぁ助けたって程でも無いんだが…」
実際、穴から地上に上げただけだしなぁ。
薬「いや、一兄が五虎退を助けてくれた人のお礼に行ってくると言ってたからまさかとは思ったが……俺の弟が世話になったな！」
…粟田口の所は皆こうなのだろうか。
正直キラキラし過ぎていると思うぞ？
「…どういたしまして」
私は一期一振に謙遜だと言われた事を思い出し、素直に受け取っておいた。
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朱雀月夜(プロフ) - 夢主ちゃん可哀想…。ハッピーエンドを願ってます!更新頑張ってください! (2021年11月4日 20時) (
レス) @page27 id: feded0a453 (このIDを非表示/違反報告)
乱 - ………三日月！何故夢主ちゃんの方へ行かないのよ！貴方は夫婦だったんでしょう？審神者無理………です……… (2021年1月1日 2時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
菫乃レノン @元ゆき桜(プロフ) - 三日月は1度逝ってね、審神者はもうかえならないでね！これからも応援してます (2020年10月18日 0時) (レス) id: 9417010afe (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - 間違えて二回書き込んでしまった（´・ω・｀） (2020年1月24日 0時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - この作品好きです！更新頑張ってください( ・∇・) (2020年1月24日 0時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜月 x他1人 | 作成日時：2018年12月4日 19時
