緊急発令！「時代を護れ」 ページ27
「主君！無事ですか！？」
「首は取ってきたぜ、大将。」
裏道に行っていた前田と薬研が無傷で帰還し、第一部隊が揃った。
私は街で暴れ回る遡行軍を見渡す。どう見ても数が多すぎる。
ここにいる刀で討伐しきれるだろうか、本丸から顕現するべきか、⋯⋯⋯悩んでいると肩あたりに霊力を感じた。
「審神者様、政府より伝令です！
“個性”の時代に大量の遡行軍が発生。全て討伐せよ。任務失敗で“個性”消滅及び“個性”の時代の歴史修正が行われる模様。健闘を祈る。
以上です。」
『消滅⋯？⋯⋯⋯⋯そんな事させない。皆、話は聞いたね！？この時代を守る！その力を貸して欲しい！！』
普段大声を出さない私の叫びとも取れる問いに、第一部隊が拳を突き上げ言葉にならない声で吼える。その士気は申し分なく、彼等ならやってくれると確信した。
『私は直接的なトドメを刺せない為、援護に回る！そしてこれから第二部隊を顕現し負担が増えてしまう故、霊力供給に影響が出る可能性がある！
だが負ける訳にはいかない！！！
この戦いが終われば全員手伝い札を使っての手入れ、そしてそれが終わったら私が極上の焼肉をご馳走しよう！！
良いか！！
生きて、帰るぞ！！！！！』
「「うおおおおおおおお！！！！」」
『話は聞いていたね、第二部隊！
一期一振
同田貫正国
御手杵
大和守安定
三日月宗近
へし切長谷部
力を貸して！』
私の声に呼応するかの様に、桜吹雪がぶわりと現れる。だがそれも一瞬で、目の前には戦闘服に身を包んだ勇ましい第二部隊の姿が。
第二部隊が加わり更に士気が上がる男士達に、私はブルリと身を震わせた。ゾクゾクとしたものに近いが、決して“恐怖”ではなく、武者震いの類だろう。
それを見通したのか、初期刀、清光が言った。
「主、俺らに感化されたね。よし、
行くぞ！お前ら！！！」
「「うおおおおおお！！！！！」」
気が付けば、
時代を、歴史を護ろうと勇敢に戦う者達への粘っこい視線は消えていたんですよ。
何故かって？
それはとある者達が動き出したのです。
緊急発令！「とある者達の会話」→←緊急発令！「自分の過去を思い出す」
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ユリ(プロフ) - 面白いです。続き気になります。更新頑張ってください (2020年3月3日 12時) (
レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
もへ(プロフ) - SHINOさん» コメありがとうございます！亀更新ですが今後もよろしくお願いします！ (2019年4月3日 6時) (レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO - 早く続きが見たいです！頑張ってください (2019年4月2日 23時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もへ | 作成日時：2018年12月10日 14時
