恋人以上、恋人未満 Ⅳ【番外編】 (ページ5)

今日:35 hit、昨日:72 hit、合計:25,663 hit

・ページ5

・

渡辺「んま、」

宮舘「おいしい？よかった」

「っ、、、た、、」

渡辺「ん？あ、これ食べんの？熱いよ？」

・

昼ごはんを食べてたら、ずっと黙って見つめてたAが
急に腕を伸ばして、俺のスプーンを持ってる右手首を掴んで
そのままぱくって食べた。

食事制限があるわけじゃないから別にいいと思うんだけど
まぁちょっとびっくり。

・

宮舘「食べたかったの？笑」

「ん、、」

宮舘「まだ食べる？」

「も、、いらな、、」

・

首を横に振って、目の前のさっき持って来てもらったご飯に
手をつけたA。

手震えてるのを理解してなのか、
スプーンも置いてくれたのには感謝だわ。

・

渡辺「 A、食べれる？」

「ん、、スプーンあるから、」

渡辺「そ、？無理しないで残していいからな、」

・

全部手伝ったらきっとAが嫌がると思って
Aからなにか言わない限りは見守ってた。

ゆっくりゆっくり食べ進めたはいいけど、
5分の1くらいしか食べずにごちそうさまって。

・

「っしょーた、」

渡辺「なに？」

「っ、、ねる、、」

渡辺「寝る？」

「ん、、だっこ、、」

渡辺「抱っこすんの？」

・

さっきもほぼ寝てたのに、また寝るって言い出して。

1人用のベッドの上でいくら細いとは言っても
大人2人が抱き合ってたらさすがにやばいから
ソファにちょっと移動して、膝の上に乗せてとんとん。

・

「っ、、めめ、」

渡辺「めめ？テレビ？」

「ん、、めめ、げんき？」

渡辺「元気だよ、Aに会いたいって」

「ん、、みんなも？」

渡辺「みんなも。今度来てもらう？」

「ん、きてくれるかな、」

渡辺「 Aのこと大好きだから飛んでくると思うよ」

「うん、、、」

・

痩せ細ってしまったAの背中をとんとんしながら
話してるとだんだん会話のテンポがゆっくりになって
しばらくするとすやすや寝てた。

起こさないようにそっとベッドに寝かせて、
落ち着くらしいブランケットを布団の上からかけた。

・

宮舘「ご飯食べないの心配だね」

渡辺「 ……まぁ、、今は耐えるしかないんだよな、」

・

・