私のお隣さん (ページ6)

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今日はなんだか、鍋が食べたくなって

1番近いスーパーに向かう

いつも私に安売りの品を教えてくれるおばさん

が、今日も私を見つけて声をかけてくれた

「 Aちゃん、今日はネギが安いわよ」

『ほんとですか！いつもありがとうございます」

野菜コーナーに行って

いつもと違う値段に感激

『何鍋にしようかな … 』

独り言を言いながらカートを押してると

「俺寄せ鍋がいいなぁ～」

隣に人間の気配

しないはずのバニラの香り

『びっくりしたぁ… 、』

「こんばんは」

ニコニコと私の顔を見る樹くん

彼の持ってる籠を見ると、

カップラーメンや、炭酸飲料

揚げ物のお惣菜ばかり。

昨日の女の人は一緒に住んでないのかな？

女の存在に気付いた理由が過激で

そっちに内容が取られる

顔を見ると、ん？という顔をする

「俺は寄せ鍋がいいです」

『いいですね、じゃあ寄せ鍋にしようかな』

「あの、俺も一緒にいいですか？」

ん？

ちょっと照れくさそうに笑ってるけど

言ってること中々の爆弾だぞ？

「ほら、金曜日のお礼ってことで！！」

その話を持ち出すのはずるくないか？

クリーニング代渡せなかったし、

いいかな。

本人から食べたいって言われてるし、

彼女居ても私悪くないよね、

『じゃあ一緒にしますか』

一人分しかなかった食材を次々と足して

彼がどのくらい食べるか分からないけど

多めと食材を持ってレジへ向かう

そんな中でも彼は私の横を並び

会話も無く、私の歩くスピードに合わせて

スーパーを物色している

「料理よくするんすか？」

『結構しますよ』

「じゃあ期待大ですね」

ニコニコしながら何言ってんだこの人

さりげなく袋1個持ってくれてるし

何だこの優男は。

『散らかってますけど、どーぞ』

「おじゃましまーす」

冷めきった部屋に案内し

鍋の準備をする

『ぁ、テレビ付けてていいですよ』

「いや、俺も手伝います」

『じゃあ、お願いします笑』