私のお隣さん (ページ4)

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月曜日

出勤した日に休憩時間を割いて松村の所へ

『ねえ、なんかした？』

「主語がないから会話ができない。」

『金曜日、私は何かやらかしましたか？』.

缶コーヒーを飲む松村の隣に座り

彼が話し出すのを待つ

「何も覚えてないのかよ」

『はい、全く覚えていません』

松村はため息を付き、

私の顔をじろりと睨んだ

「知らない男に、ゲロぶっかけてたぞ」

うわ。

やっちゃってんな自分。

いやいやいや、やばいじゃん

「自分で飲む量制御しろよな」

説教くさいことを私に言ってくるが

頭になんて入ってこなくて

とりあえず確認しよう。

『ねえ、その人って髪派手だった？』

「え？あー、うん派手だった

ピアス付けてて、チャラかったな」

はい、終わった

確実にお隣さんだ。

「めっちゃいい人なのか、酔ってたのか、

こんな美人にゲロかけられたって

友達に笑い話にしてくれててさ」

いや、いい人以外の何物でもない。

あー、何か買って帰ろう

「てか、なんでそんな事聞いてきたんだよ」

『実はさ、、』

松村に彼が隣に住み始めることを

最初から最後まで教えた

「すっごい偶然だな、お前覚えてないし」

ずっと笑っている松村を横目に

私は、これからの生活の気まずさに間の当たった

仕事終わり

近くのケーキ屋さんでプリンを買う

田中という表札の前

ちゃんと謝まらなきゃ

それにクリーニング代も渡さなきゃ。

最初はなんて言えばいいんだ、

とりあえずインターホン鳴らしちゃえ！！

(( ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

「はーい、あ笑」

いや、顔見て笑われちゃったよ

『隣のAです。先日はすみませんでした！』

地面に顔が着くんじゃない勝手くらいに頭を下げた

「思い出されたんですか？？

顔上げてくださいよ笑」

『これ、お詫びと言ったら申し訳ないのですが

お口に合うか分かりませんが、

もし良かったら食べてください。』

彼の前に、ケーキの箱を差し出す