私のお隣さん (ページ21)

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『は？』

只今の状況説明させていただきます。

空港からホテルに到着致しました

ホテルにてチェックインを済ませようとすると

急に慌て始めるホテル定員

今回は1人一部屋借りることができて

リラックスし放題の出張だと言っていた

他の人は鍵を受け取り、エレベーターに乗る中

私と松村北斗と2つのキャリーケースが

ホテルのロービに滞在する形に。

「空いているお部屋がスイートルームしか

なくて… 」

『流石にちょt 「大丈夫です」 …は？』

私の言葉にかぶせ気味で

即答する松村

ホテルマンの方も安心したお顔で

私たちに部屋の鍵を渡す

ちゃっかり私のキャリーケースを持ってくれる

松村はやはりスマートで、

そんな人がどうして私なんだろう

既に人のいるエレベーターが来て、乗り込むと

「あれぇ？北斗くん！」

声のする方を向くと、

そこにはリナさんが居て、

私と松村の間を割って入り、

松村の腕に自分の手を絡ませ始めた

「お疲れ様ですぅ。北斗くん何号室？」

と、上目遣いで

甘ったるい口調で話始めた

チラチラと私に視線を向ける松村

私は目線をスマホに移し

リナさんとの会話に耳を立てた

「 … 8階です」

「え！？ 8階ってスウィートしか無いよ！？」

「こいつと2人でスウィート泊まるんすよ」

と、私を顎で指す松村

あからさまに嫌な顔をするリナさん

かと思うと、急に笑顔になり

「えぇ～ Aさん羨ましい～！」

思ってもなさそうな言葉が出てきて

自分でわかるほど動揺している

『部屋が無くて… 』

訂正を入れて、

なんとか誤解を解きたい

「ふ～ん、そうなんだあ… 」

冷たい視線に寒気がする

この人要注意人物だ

1人でビクビクしていると、

リナさんはもうエレベーターから降りていて、

松村のため息がエレベーターに響く

「お前無視しただろ」

あまりの声の低さに

ビクッと肩を震わせる

「いや？なんのこと、？」

と、しらを切ると