私のお隣さん (ページ18)

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「ハッハッ、まじかよジェシー」

なんか、

忘れられてるんですけど。

さっきの雰囲気どこいった？

どこに苛立ちをぶつけようか考えて、

とりあえずお風呂に入った

なんなのよほんとに

てか、なに私も期待してんのよ

あー、

反省しよう

私はさっきのことなんて気にしてない

強い、私は強い。

よし。

シャワーを浴びて

素早くお風呂から出る

「ぁ、やっと上がった」

と、呑気にソファでくつろいでいる

『やっと電話終わった？』

嫌味ったらしく言ってみた

「ごめんって」

少し嬉しそうな顔をして

私に近寄ってきて、両手を広げてくる

『え？』

「ん？」

『意味が分からない』

「さっきの雰囲気どこ行った？」

『さっきはさっきだし』

彼の横を通り過ぎ、キッチンへ

冷蔵庫から冷えた缶チューハイを取り出し

まだ生乾きの髪をタオルで拭きながら

缶に口を付けた

「さっきの続きはしないの？」

『しない』

「ノリノリだったじゃん」

『そうゆう関係求めてないし』

「ふーん」

『前から思ってたけど、

樹ってそういう所あるんだね』

「そうゆうの嫌い？」

『人それぞれだしいいんじゃない』

正直、今までの私は流されて生きてきた

今日みたいな状況を

鵜呑みにして、流されて

後悔して、傷つく。

あそこでスマホが鳴ってくれて良かった

お風呂で反省出来る時間があって良かった

樹が私に寄ってきて、

なんだろうと顔を見ると

凄くて真剣な顔をしていて、

「俺、愛乃のこと好き」

『 … は？』

「だから、愛乃のこと好き」

カウンター越しに真っ直ぐ見つめられても

私の目は泳いでしまう

こんな短スパンで2人に告白される私って

からかわらてる？

もしかして松村と繋がってたり？

「松村さんに告られたんだ」

『え、なんで知ってんの？』

「顔に書いてあった」

そんなわかりやすいの私って。

こういうのも無くしていきたいのに、

この2人がいる限り無理だろう。

私はどうしたらいいのか。