私のお隣さん (ページ2)

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『私のお尻好きすぎじゃん。あいつ。』

『大体な～んで私が怒られてんのって話』

『ぁ、生おかわりくださ～～い』

「 A 呑みすぎだって、」

私の酒にストップをかけてくるのは

同期の松村北斗

社内のイケメンランキング 2位らしく

最近調子に乗っている。

『どーなの？隣の部署のリナさん

あんな可愛い子どこ行っても居ないぞ?? 』

食い気味に彼に問いかける

パーフェクトなモテモテの彼が

何故私の呑みに付き合ってくれるかは知らないが

女の情報なんて光の速さで飛んでくる

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「松村くんってリナのこと好きなの！？」

「なんかぁ、良く目が合うし

仕事の話とかすごくしてくれ、

リナはそんな気無いんだけどぉ」

社食スペースの隣の席で喋る女の声

いや、そんな気アリアリだろ

松村の話なら興味あるなと思い聞き耳を立てていた

「ぁ、北斗くんの同期の方ですよね？

北斗くんとAさんって良く一緒にいますよねぇ

なんか、ごめんなさぁい … 」

突然かけられた声と内容に

苦笑いしかできない

この上目遣いなに？

こいつはなんだ、アホなのか？

顔は可愛いのに、残念だ。

『ぁー、全然仲良くないんで笑』

こういう女は大体プライドが高い

てきとーにあしらって

貴方には敵いませんって顔すれば

すーぐご機嫌になる

「ほら、やっぱりリナなら大丈夫だって!! 」

ほら、友達まで乗っかっちゃった

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そんな事があってから、

私はリナさんと松村をくっつけようと必死だ

なんてったって、

女に興味のない松村が

リナさんに惚れたらどんなお笑い芸人のネタより

面白い話題になる。

「連絡取り合う程度の関係だけど

別に俺は仲良くなりたいとか思ってない」

『またまた強がっちゃって～』

「強がってないんだけど」

届いた生ビールをまた喉に通す

あ、やばい吐きそう

『ちょ、トイレ』

「あーあー、ほら早く行ってこい」

席から私を立たせ

ふらつく足取りでトイレへ