初恋のはなし 2 (ページ7)

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ぎゅっと抱きついてくるから、安心出来るようにぎゅーと抱きしめてやって、それから、ちゅとキスしてやる。

唇を離すと、とろんっとした表情で見上げて、少しモゾモゾと腰を動かしている。

Aってばえっちな子だね。もしかして、したくなっちゃったの？
この間まで、えっちも知らない子だったのにね。

Aの気持ちはすぐに分かったけど、ちょっと意地悪して焦らしちゃう。

『A、今日どうする？俺、明日も仕事だけど…泊まる？』

うるうるした目で見上げながら、こくんっと頷いて、近くのクッションをぎゅっと抱きしめちゃった。
今いちゃいちゃしたかったのに、ごめんね。
Aを見てると、可愛いくて意地悪したくなっちゃうんだ。

お互いにお風呂に入って、Aは俺のブカブカのTシャツを着ている。
はい、彼Tシャツ最強説。
下から覗くすらっと白い足とか、だぼっとした首元とか、何より、Tシャツの下、下着でしょ？やらしすぎる。

それから、ソファーで動画を見たり、急ぎの仕事だと言ってちょっと仕事をしたり、わざと焦らしてやると、ついにポロポロっと涙を零してしまった。

『けん、しゃ、…っ…A、も…』

お尻を動かして泣いているAに、俺もドキドキして、うん、焦らすのおしまいにしようね。

『ん？言わないと分からないよ？』
『…拳さんと、したいよぉっ…』

よほど限界だったのか、素直に気持ちを伝えることができたね。
お利口さん。
頭を撫でてやって、ソファーに押し倒す。