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『福良さんと同じだ!!すごいね。元々理系が得意だったの?』
『いえ…元々大の苦手で。でも、高校の時、拳さんに数学教えてもらう機会があって…あっ、拳さんと、地元が一緒なので…それで、数学って、奥が深いなぁおもしいなぁって思って、頑張りました。』
『それは凄いね!』
クイズ王の伊沢さんに褒められちゃった。嬉しいなぁ…。
『それで、Aちゃん。福良さんって…Aちゃんの前では、どう、なの?』
『へ?どう、とは?』
『いや、プロデューサーや同僚としての福良さんは知ってるんだけど、彼女といる福良さんはどんな感じなのかなぁと思って、ごめんね。ただの好奇心』
まさかそんな事を、伊沢さんから聞かれると思って無くて、そんなの…どう答えたらいいの?と挙動不審になってしまう。
『ごめん、Aさん、それ、俺も聞きたい、かも』
『あ、俺も俺も!!』
なんて言いながら、山本さんとこうちゃんさんが2人でわくわくしながらAの隣に座って、その隣に何も言うでもなくさりげなく神である河村さんまでも座ってるんだけど!
目の前に、クイズ王である伊沢さん、横には山本さん、こうちゃんさん、河村さんが並んでる、これ、かなりおかしな図だから!
『あのっ…恥ずかしいですっ…』
『ちょ…Aちゃん、可愛いな』
『そう!さっきお迎えいった時も思ったんですよ!Aさん可愛すぎです』
そう言われちゃって、ぼぼぼっと顔に熱が集まってしまう。
これ、言わなきゃダメなやつ?
YouTuberの方たちに囲まれちゃって、圧倒されちゃう。
『あの…えっと…拳さん、すごく優しい、です。Aが寂しくならないように、一緒にいてくれるし…何より、格好いいです。頭も賢いし、謎解きもすぐひらめいちゃうし、Aと付き合って下さってるのが奇跡なくらいです』
『Aちゃん、福良さんが好きなんだねー!』
『はいっ…大好き、です。』
『わー!福良さん幸せだー!羨ましい!でも、福良さん野菜食べないし、インドアだし…大変じゃない?』
『全然っ!Aも野菜そんなに好きじゃないし…A、お家デートも好きなので、大丈夫です!』
『甘やかされてるなぁ。福良さん。じゃあ、ここ直して欲しいとかないの?』
『全然ないです!全部…好き、なので。あっ、でも…』
『でも?』
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作者名:奈絆 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年9月19日 22時