初恋のはなし 2 (ページ4)

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『Aさん…野菜はあんまり入れないでね』
『分かってますよ！今日はたっぷり玉ねぎのカレーですよ』

なんて言いながら、頑張って作ってくれている。
エプロン姿でキッチンに立ってるのもいいね。

昨日、ハジメテをしたばっかりなのに、少しムラムラと興奮し始めている。
自分もまだまだ若いなぁ…なんて、他人事のように関心してしまう。

『お待たせしました〜！！多分、カレーなので、失敗はないと思うんですけど…どうぞー！』
『ありがとう！いただきます！……ん！！美味しい！A、料理出来るじゃん！』
『へへ。実は、１回この間練習したんですよ！カレーなら失敗も少ないだろうと思って…チャレンジしてみましたー！』
『えらいえらい！ありがとう。ほんとに美味しいよ！』
『わーい！！嬉しいです！おかわりあるのでいっぱい食べてください！』

言う通り、おかわりまでぺろっと食べて、2人で『ご馳走様でした』をする。

『カレー皿と、コップだけなので、A洗うので、ゆっくりしててください！』

そう言いながら、お皿を持って、シンクまで行っちゃうAを、こっそり追いかける。
せっせと洗い物を済ませてお皿を拭こうとしているAを後ろから抱きしめる。

『わっ！拳さん！危ないですよー！どうしたの？』
『へへ。エプロン姿のAが可愛いから、つい来ちゃった』
『……拳さんは、いつもどんなときもかっこいい、ですよ？』

Aは、いつも俺の事を褒めたり好きだって素直に伝えてくるから、嬉しくなるんだよね。

『…ありがとっ』

お礼にチュッと触れるだけのキスを首元に落とすと、トロンとした表情で、こっちに向き直って、必死に背伸びをしてぎゅっと抱きついてくる。

『A、かわいい。』

抱きついてくる腕を緩めて、ちゅっと、唇にキスをすると、ねだるように少し口を開けてくれるから、そっと舌を差し込んでべろちゅーをする。

『A、これ以上すると、我慢できなくなっちゃうから、やめておこうね。昨日の今日だから、、ね』

さすがに、昨日ハジメテをしたばっかりなんだから、ダメでしょ。
生殺しだけど、ちゃんと我慢しないとって思ったのに、Aがぎゅーって抱きついてくる。

『や、A、拳さんとなら…っ…いい、ですよ？』
『そんなこと言って煽って、やっぱり無理なんて出来ないよ？』
『大丈夫、です…っ…拳さん、好きです』