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拳さんがキスをしてくれたあのデートの日から1週間。
『拳さんに、キス、してもらっちゃったんだよね』と、大学でも、おうちでも、もちろん
、週に2回のお家デートの時も、つい思い出してドキドキしてしまって、変に緊張してしまう。

だって、キス、初めてだったんだもん。
しかも、なんだか、にゅるってよく分からない感触もしてた。あれ、なんだったんだろう…。
ちょっと怖かったけど…やっぱりドキドキの方が強い。
つい、今日もキス、するのかな…なんて、想像しちゃうの。
A、やらしい子になっちゃったのかな…。

そんなAの様子に気づいてか、苦笑いしながら頭を撫でてくれる。

『ごめんね。そんなに硬くならないで?…キス…怖かったならもうしばらくしないから。焦っちゃってごめんね』

えっ…キス、してくれない、の?
それは、やだよ、拳さんとのキス、嬉しかったんだもん。

『違うのっ…嬉しかったのっ!…でも、A、何もかも初めてだから…きすも…初めて…だから…ドキドキしちゃったの…』

スカートをモジモジ掴みながら、素直な気持ちを伝えると、ふわっと拳さんが抱きしめてくれたのが分かった。

『…うん、初めてのキス、もらっちゃったね』
『…っ…へへっ…初めてが拳さんで、うれしいですっ』

デートしたり、ぎゅっと抱きしめてくれたり、それから、手を繋いだり……キス、したり…Aの初めてが拳さんで埋め尽くされていくことが嬉しくて堪らない。

『あの…キス…嬉しかったから…また、してくださ――んっ!!んー!!』

またしてくださいって言おうとしたら、言い終わる前に拳さんの唇が重なって、この間みたいに、深いキス。
何度も何度も角度を変えながら、キスしてくれるから、唇を食べられちゃうみたい。

『んっ…ん、んー!!!』

キス、嬉しいけど、長いっ…長くて…息、できないっ!!

どんどん!と拳さんの胸板を優しくたたくと、そっと拳さんの唇が離れていく。

『んっ、んー!!!ぷはっ…はぁ、はぁ…キスって、こんなに息苦しいんです、ねっ…』

知らなかった…って呟くと、ははっと笑いながら、唇を指でなぞられた。

わっ…そうなことしちゃうの?恥ずかしいな。

『ははっ!!そういうときは、鼻で息したらいいんだよ?もう1回してみる?』
『っ…大丈夫です!!!…また、今度で…』

それから、『練習しないとね』って言いながら、毎回キスしてくれるようになったの。
恥ずかしいけど…嬉しいです。

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なずな(プロフ) - 花鳥腐月さん» 感想を頂き、ありがとうございます!にやけが止まらないなんて、最高な感想を頂けて嬉しく思います。まだ続いていますので、ぜひご覧ください!本当にありがとうございます! (2021年10月4日 22時) (レス) id: ade25f83bc (このIDを非表示/違反報告)
花鳥腐月(プロフ) - あの、すみません。QKのタグをたまたま見つけてしまって検索してしまい興味本意でこの作品を見てしまったんですけど1、2話目からいきなりにやけが止まらんです……ありがとうございます……どうしちゃったんだろう…… (2021年10月4日 19時) (レス) @page2 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈絆 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年9月7日 9時

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