ねぇ、やらせてよ【孤爪研磨】

３６話。 ページ39

研磨side



ついに俺にとって地獄の様な合宿が終わり、音駒高校で解散した後、




家に着いたおれは、この約2日間我慢していたあのゲームを早速やり始めた。




あぁ、2日間の疲れがぶっ飛ぶくらい楽しい。







……………え……何これ……




いつも通り画面の中のキャラクターと画面の中の自分が




特に何の関係の無い会話をしているだけなのに、




研磨「…………誰」




まさかの新キャラ。しかも男。




研磨「まさか…ライバルとかじゃ……」




どうやらイケメンな転校生設定のようで。




転校生は優しそうな口調で笑顔を絶やさなかった。




進むボタンを押し、会話を進めていると、おれと転校生だけの会話に入った。




その途端、転校生の口調が一変し、声も低くなった。




『君、○○ちゃんの事が好きなワケ？』




優しい笑みが怪しい笑みへと変わった。




俺『そうだけど』




画面の中のおれはYESと答えた。




『…ふーん…………




………俺も○○ちゃんの事、好きになっちゃったみたい！』




………は？







強いライバル、登場。

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