ねぇ、やらせてよ【孤爪研磨】

１８話。 ページ19

貴方side



次は青葉城西と音駒との試合。




烏野達は二手に分かれて他校の手伝いをしている。




まぁ、主にタオルとスポドリを渡すだけだけど・・・




スポドリを作るのはマネがやらないとダメらしいです。監督が言ってました。




今の試合の途中経過は１７−１６




音駒がギリギリ勝っているが、一向に差が大きくならない。




貴「・・・すごい・・・」




青城はとても強いが音駒のしなやかさだって負けてない。




？「・・・だな。とてもいい勝負だ」




貴「っ！？」




試合に見とれてしまい、隣で見ていた人に気付かなかった。




菅原「あっ、驚いた？ごめんな、俺は菅原孝支！よろしく！君は？」




そう言ってニコッと爽やかな笑顔で名前を教えてくれた。




貴「天木Aです！よろしくお願いします！」




菅「そっか！よろしくなA！お前、音駒だっけ？すっごい強いな！」




貴「そうですか？ありがとうございます！でも、烏野も強いですよ！」




さっきの青城と烏野の試合を見てて




烏野のセッターさんとオレンジ色の髪の子のコンビは凄いと思った。




黒尾「っA危ねぇ!!」




貴「へっ？」




いきなりクロ先輩が叫んだのでコートの方へ振り向くと




目の前にバレーボールが。




貴「っったい!!」




そして私の顔に直撃。




私は情けない声を出し、床に倒れた。




「「A!!?」」




うっわ・・・頭痛い・・・あはは・・・




朦朧とする意識の中、最後に聞こえた声は




「っA！！A！！」




今まで聞いたことの無い




とても焦った研磨の声。

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