第6話 消えた心 ページ6
それから、俺は精神状態が通常じゃないと判断されたため、しばらく入院することになった。
頭の中はいつも空っぽ。
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まるで魂が抜けてしまったように感じた。
そして思い出すのは母のことばかり。
あの優しい笑顔
暖かい手。
母の手料理一緒に遊んだこと。
幼稚園の卒業式や未来の約束。
俺が20になったら、でっかい家をプレゼントするという夢も儚く散っていった。
誰に話しかけられても応対する気になれず、無視していた。
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そんなある日、医者と看護師の話す声が聞こえた。
医師「あのこ、かわいそうだよね」
看護師「だって、まだあんなに小さいのにお母さん亡くなって・・」
医師「そうだな。それに、父親は消息不明だそうじゃないか」
看護師「そうなんですか!?じゃあ・・・・家族はいないってこと?」
医師「そうなるよな・・・。カワイそうに。これから大変なことばかりだろうな」
誰がかわいそうだって?
ちっとも思ってないくせに。
簡単に同情したフリしてんじゃねーよ・・・・
いい人ぶって、心の中じゃ俺は大勢いる患者の中の一人なだけだろ。
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俺ははぜかおかしくなって笑い出した。
夜中の病室に、奇妙な俺の笑い声だけが響く・・・
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… - グロいの大好きですよドゥルフフフフ((続き待ってます。 (2014年7月22日 14時) (レス) id: 3bc8a119be (このIDを非表示/違反報告)
桜苺☆レミィ - てごにゃんらびゅさん» でも、私はすっごい楽しみ・・・。ほかのところで宣伝してみる? (2013年5月24日 21時) (レス) id: 144a4d9615 (このIDを非表示/違反報告)
てごにゃんらびゅ - 桜苺☆レミィさん» ありがとう!!がんばって更新するよ〜!! (2013年5月21日 11時) (レス) id: 95e9ae8e03 (このIDを非表示/違反報告)
桜苺☆レミィ - 確かにちょっとグロッキーかも・・・;;でもでも、続きがっ!! (2013年5月14日 13時) (レス) id: 144a4d9615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てごにゃんらびゅ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/2013rabyu/
作成日時:2013年5月12日 18時