第１２話 色あせた写真 ページ11
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それは、紛れもなく俺達家族の家族写真だった。
ちょうど、俺が七五三のときにとった写真だ。その写真のなかの父は優しい笑顔だった。
母は俺の方を抱いている。誰が見ても羨む幸せな家庭だった。
それがいまじゃばらばらで孤独に生きる俺一人。
父は行方不明。母は自殺で他界。
誰がこんな未来を予想しただろうか。
まさか自分がこんな目にあうなんて思ってもいなかった。
あの日に戻りたい・・・
俺の頬には冷たい涙が流れていた。
女「・・・話しても・・・いいかな？」
「・・はい」
女「私の彼は、ナイト君のお父さんの部下。まぁリストラされちゃったけどね」
「ということは、その部下の彼女がお姉さん？」
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女「そうよ、分ってくれたら話は早いわ。私の名前は早川カナ。」
カナと名乗る女は、俺に優しく微笑みかけた。さっきまでの恐怖はどこかへいってしまった。
きっと、こんな安心できたのも久しぶりだ。
その笑顔はとても優しく女神のようで、母を思い出した。
カナ「私もね・・・・。貴方と同じ人間よ。」
「・・・・・おなじ？」
カナ「そう。あなたのお父さんと私の彼の上司であり、社長である『笠原司』
かさはら ・・・・・つとむ。
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聞いたことはある。
父が前に、あの笠原社長はなにか裏がある。と母に話しているのを盗み聞きしたことがあるから。
そのときからうすうす気づいていたのかもしれない。
「その社長が・・どうしたの？」
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カナ「殺された・・・・。私の彼も。貴方のお父さんも。」
「・・・・・・・・え？」
ころ・・された？
父が？女と逃げたんじゃなくて？
死んだってこと？
もうこの世界に俺の家族はどこにもいないってこと？
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「なんでっ・・・・なんで・・・・」
カナ「黙っておいてもきっと、貴方が大人になった時に気づくと思ったの。
だから、大事なことだから伝えた。」
溢れる涙と感情。徐々に酸素が足りなくなって嗚咽が出るようになった。
するとその女・・・・カナは俺のコトを優しく抱きしめてくれた。
カナ「たくさん泣きなさい。泣きたいときは、全部涙で流すの。」
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俺は、次々にでてくる涙をぬぐわず、流れるままにしていた。
しばらくして、やっと涙が止まったころ。
カナ「やっと落ち着いたようね。じゃあ話・・続けてもいいかな？」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
… - グロいの大好きですよドゥルフフフフ((続き待ってます。 (2014年7月22日 14時) (
レス) id: 3bc8a119be (このIDを非表示/違反報告)
桜苺☆レミィ - てごにゃんらびゅさん» でも、私はすっごい楽しみ・・・。ほかのところで宣伝してみる？ (2013年5月24日 21時) (レス) id: 144a4d9615 (このIDを非表示/違反報告)
てごにゃんらびゅ - 桜苺☆レミィさん» ありがとう！！がんばって更新するよ〜！！ (2013年5月21日 11時) (レス) id: 95e9ae8e03 (このIDを非表示/違反報告)
桜苺☆レミィ - 確かにちょっとグロッキーかも・・・；；でもでも、続きがっ！！ (2013年5月14日 13時) (レス) id: 144a4d9615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てごにゃんらびゅ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/2013rabyu/
作成日時：2013年5月12日 18時
