Secret×Secret【安室透/降谷零】 (ページ7)

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０７少女が怖いページ7

なんだろうね。

哀ちゃんから滲み出でる謎の黒いオーラは。

とても小学生とは思えないんだけど。

『どうして、哀ちゃんがそんなの持ってるのかな？』

「さぁ？どうしてでしょうね』

どうやら優秀な探偵が調べあげてくれたのか、小さな手が1枚の写真を目の前に突きつけてくる。

写真には出入りいている様子のある出版社で務めていることになっている私と、そのコネを持っている友人の顔が映っていた。

一体誰が私の身の回りの身辺調査でもしたのかしら？

「この写真をばら撒かれたくなかったら、お家に帰ってさっさと仕事してちょうだい。それから…江戸川くんには近づかないことね」

さっきまでの無愛想なだけだった顔から一変して、鋭い瞳で睨んできた。

あの…この子本当に子供なんですか？

締切に押しかけてくる担当さんよりめっちゃ怖いよ。

おまけに後ろから探るように気を配ってる小さな探偵くんもグルですよね？

「ねぇ、ちょっと聞いてるの？」

痺れを切らした彼女が私の顔に自身の顔を近づけている。

何がなんでも私と事件について関わり合いになりたくないって感じだなこりゃ。

でもやっぱりこんな考えを提案する私の身の回りで1番疑わしいのは

『その写真を撮ったのって…安室さん…でしょ？』

彼しかいないのだ。

その瞬間、はっと見開かれる瞳孔を確認した。

へぇー。

ここ数日でこんな写真まで掴んでいたなんて、さすが私立探偵と賞賛したいところではある。

だがしかし、ここまでして私を探るなんてただの隣人にしては怪しいの度を越す寸前。

こうなったらやるっきゃない。

お互いに探り合いといきましょうか。

まず、今回の件は安室さんからコナンくん。

コナンくんから哀ちゃんへと渡ったはずの写真だけど、哀ちゃんはその写真が何を表してるのか知っているのかしら…。

もし知っているのなら困ったわね…。

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その写真は本来なら存在してはならないのだから。