Secret×Secret【安室透/降谷零】 (ページ35)

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３５してやられたページ35

『もしもね、この先に私と秀くんの命を天秤にかけることになったら、私は秀くんの身代わりになるよ。将来的にFBIに必要なのは彼なの』

こんなこと彼には絶対言わない。

だって恥ずかしもの。

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「…だって安室さん。もーいーい？」

頬杖をついてストローを加えたコナンくんが退屈そうにしている。

『安室さんって…今日お休みなんだよね？コナンくん誰に話しかけてるの？』

「…お姉さんのスマホ、盗聴アプリ入ってるよ」

『へ？』

急いでスマホを取り出すと今朝より充電がかなり減っている。

ウソ…。いつの間に。

「あ～あ、この調子じゃ安室さんさっさと仕事を片付けてお姉さんのこと迎えに来るんじゃない？」

いや、なんでと聞きたいところだが、そのままバッグを漁ると発信機が見つかる。

これが世に言うGPS機能だとするなら…居場所が分かりますね。

『あの～、コナンくん？安室さんはどうしてこんなことしてるのかな？』

「ぼくしーらない」

えぇー…。
こんな時に限って小学生役やるの？

あー！でも早くしないと安室さん来ちゃう！

『…でも逃げ場がない』

そう考えあぐねていると、スマホのバイブが鳴る。
画面を見ると知らない番号。

これ完全に終わったやつ。

一応電話マークをタップする。

『もしもし？』

「あぁ、Aさん。今すぐポアロから出てきてくれますよね？』

『いえ、ポアロにいたいです。ポアロに篭もります』

「じゃあ、赤井Aのこと」

『あ、はい！今すぐ出ますね』

こっの確信犯め…。

「お客様そんなに急いでどうしたんですか？」

『ちょっと急用がですね』

「カレシさんだよ？お姉さんまたね」

と言うコナンくんと梓さんに見送られる。
カレシじゃないなんか否定できないのに、あの探偵。
次会ったら覚えとけよ。こんにゃろー！

そうしてポアロから出て周りをキョロキョロしていると

「早かったですね」

満面の笑みの安室さんがいた。
ただし、目が笑えていません。

『今日、用事があるって仰ってた気がしたんですけど』

「終わらせました」

そう言って車の方へ私を誘導する安室さん。

相変わらず目が笑ってないので誰か助けて…。