帝都探偵物語 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:752 hit

第１の謎解きのアリバイページ6

貴女side
貴「この、綾乃介の制服姿が好きだったってのが気になるわね……。それにこの文章、妙に点が多いわ。文章は暗号と見て間違い無さそうね。」
慧「何か掴めたんか？お嬢。」
貴「さすがの私でも、情報が少なすぎてね……？というわけで、綾乃介。１日の過ごし方について話して？」

綾「はい。僕は基本的に６時半に起きます。その後８時に家を出て、８時半頃学校に着きます。９時始業で、１４時に授業が終わります。時々友人と寄り道しますが、基本１５時には帰宅です。」
朱「６時半とは早い……。」
幸「え？普通ですよ？僕もそんなもんです。」
朱「私の仕事は夜……。」
朱音は確か……情報担当だから夜に潜入するものね。
それにしても…寿命で亡くなるような高齢者が時間まではっきり覚えているのかしら？
それにどうしてこの壺に入っていたのかしら？

ああ！もう！謎解きの未来が見えない！

慧「お嬢も行き詰まっとるみたいやし、一回家の中でも散歩しよか？綾乃介君、案内頼んでもええか？」
綾「は、はい！」

綾「ここが倉になります……。」
私の家より小さい倉に入る。
倉は綺麗に整頓され埃一つない。
朱「綺麗…。お嬢なんか掴めた…？」
貴「いいえ。でもあと何かヒントがあれば……。」
綾「では次に僕の部屋に行きましょう。」

ガチャ

ここが綾乃介の部屋…。
普通の部屋ね……。
壁には制服が掛かっていて、その下には肩掛けの通学カバン…。
これが好きだった制服姿…。

！もしかして！

貴「綾乃介！ちょっと制服着てカバンを通学するときのように持ってみて！」
全「「え？」」

戸惑うみんなは無視して、綾乃介をせかす。

綾乃介は制服を着て最後にカバンを右の肩に掛け、斜め掛けにした。

やっぱりね……！
そういうことだったのね！

貴「分かったわ！謎解きの未来が見えた！」

さあ！

謎解き開始よ！