SketchBook 4【mm×kj】 (ページ41)

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＿ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

康二「はぁい、え、めめ、？！」

蓮「ふは、めめだよ。開けて。」

聞こえてきた声は
あまりにも間抜け。

そんなところが康二らしくて
大好きなんだけど。

康二「…めめや………」

蓮「うん(笑)何その幽霊でも見たみたいな顔。」

康二「やって………めめやもん、………」

蓮「めめだよ(笑)」

まるで本物か確かめるみたいに
ぺちぺち触ってくる。

蓮「とりあえず手洗ってくるわ。」

康二「おん…あ、ご飯食べた？何かつくるで？…って言ってもたいしたもんないけど。」

そう言ってキッチンに向かった康二は
冷蔵庫の中を探してる。

久しぶりに康二のご飯食べたいな～
なんて、思ったんだけど。

そんな思いは一瞬で通り過ぎて

それより早く
早く貴方が欲しくて
もう無理だった。

康二「めめ、？」

蓮「こーじ、１人で寂しかった？」

康二「そら、寂しかったけど…」

蓮「けど？」

康二「みんなと電話しとったから大丈夫やで？」

わかってた。
ほらねって。
だって康二のこと全部知ってるもん。

でもさ、

…こんなの、俺ばっか阿呆みたいじゃん。

寂しかった？ってそんな言葉
全部自分に向けてるって気づいてるくせに。

俺が寂しかったんだ。

突き放すようなこと言ったりするけど
それでもいつも隣で笑ってくれる康二がいて
だから俺が俺でいられたのに。

俺は、康二がいなきゃ
何にもできなかったのに。

康二「……めめ…？」

後ろから抱きついて
康二の肩に顔を埋めて

ここに、康二がいるなって
全身で感じたいの。

康二「めーめちゃん、どしたん。」

もうちょっとだけ、
あとちょっとでいいからこのままで。