SketchBook 4【mm×kj】 (ページ5)

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俺にしか見せないページ5

#1

康二「おは…………、って、めめ？！」

今日はめめと2人のお仕事。

いつものテンションで楽屋の扉を開ければ
畳の楽屋の床でうつ伏せに寝転んでて、

………いや、倒れてて。

康二「めめっ、どないしたん？」

駆け寄ってゆさゆさすれば
ゆっくりと瞼を開けた。

蓮「あ…康二、おはよ……」

康二「いや、おはよちゃうやん、どないしてん。」

蓮「昨日遅くて…眠くて。」

そうやろな、こんだけ一緒に仕事しとって
雑誌の撮影もしとって
ドラマも撮ってんやもんな。

康二「倒れとんのかと思うた……よかった…」

蓮「ふは…、心配、してくれたの？」

康二「当たり前やんか。」

まだ眠そうに
たれ目をいつも以上にたれさせて
見上げとるめめが可愛くて

蓮「んふ、擽ったいよ。」

気づいたらそっと頭を撫でとった。

康二「可愛えなぁ…」

蓮「………子供扱いしてる？」

康二「子供扱いて。別に、今日のめめ可愛いな～思っとっただけよ？」

蓮「可愛いのは康二じゃん……」

康二「っ、……」

コイツ…ほんまに。

俺はこんなに悩んどるのに。

この鼓動が、届いてまうんやないかって。

それもこれも
全部知っとって
わざとそういうことしとるん？

康二「まだ始まらんから寝とき。」

誤魔化すように、
あやすような口調でまた頭を撫でる。

その手を、
めめが掴んだ。

蓮「ね、康二。」

康二「な、どした、？」

蓮「首、痛くなっちゃった。」

康二「へ、？」

蓮「だからここ貸して？」

そう言って指すんは
俺の膝。

康二「えっ、せやけどっ、」

蓮「だめ？」

……だめじゃない。

しか言えへんよなぁ
そんなきゅるきゅるした目で見やんでっ！

康二「ど、ぞ。」

どうぞって
自分の膝差し出すやつ居るか？

蓮「ありがと。」

よっぽど眠かったんか
そのまますぐに寝息をたて始めた。