SketchBook 4【mm×kj】 (ページ20)

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11年ページ20

#1

康二「蓮くん！おかえり！！」

蓮「おわっ……と、ただいま。…どしたの？」

いつも通り、とことこやってきて
とびっきりの笑顔でおかえり…

かと思ったら
そのまま思いっきり抱きついてきた
俺の愛しの人。

康二「どうしたってなんやねん！！もう帰ってきやんやったらどないしよ思っとったんよ？」

蓮「え？あー、ドラマ？もう半だもんね。でも今日は0:00からだからだいじょ、」

康二「そないなことちゃうねん！！いやそれも大事やけど！！」

え？
１人でわーわー訴えてるけど
ごめん、疲れすぎて頭回ってない。

康二「やって蓮くん、今日何日？」

蓮「え、」

やば、俺なんか大切な日忘れてる？

え、待って、少クラ生放送が10/29でしょ？
てことは…

蓮「あ。入所日。」

康二「そうやよ～！！もう、どんだけ忙しいねん。忘れたらあかんやろ。」

蓮「てかちゃんとブログあげたわ。」

康二「え？！」

蓮「朝書いて出したから、もう満足して、仕事してたら飛んでってた…」

康二「これやから蓮くんは……」

それでもいいって、康二はいつも言ってくれるから。

それが俺だからいいって
康二の誕生日に間違えて26のロウソク買っちゃったときも
そうやって笑ってくれた。

でも
２人の大切な日も
康二の大切な日も
俺の大切な日も

ちゃんと全部一緒に
大切にしていきたいから。

忙しいなんて言い訳にならない
それどころか
理由にだってならないよ。

康二「どーや！康二くんお手製のディナーセットやで！！覚めてたらごめんな～。あ、これだけ温めるな！」

いつもより豪華に飾られた机の上。

ずっと待ってくれてたと思うと
ありがたさと申し訳なさが押し寄せる。

康二「んぇ、蓮くん？！」

蓮「ごめん。」

康二「なんね。」

蓮「いつも俺ばっか…甘えて…ごめん…」

康二「……もー、蓮くんは…」

とりあえず手洗ってき、なんて
後ろから抱きついた腕を解かれた。